イベントレポート

TOA株式会社は11月8日(水)~10日(金)に幕張メッセにて開催された「第8回 鉄道技術展2023 Mass-Trans Innovation Japan 2023」に出展しました。

「第8回 鉄道技術展2023」に出展しました。

TOA株式会社は11月8日(水)~10日(金)に幕張メッセにて開催された「第8回 鉄道技術展2023 Mass-Trans Innovation Japan 2023」に出展しました。

「鉄道技術展」は2010年から開催されている鉄道・交通システムやインフラ技術、施設、車両、インテリア、旅客サービス関連など、さまざまな鉄道分野の技術が一堂に会する総合見本市です。
TOAブースでは、駅のホームのような騒音下においてもアナウンス放送が聴こえやすくなる「音声明瞭化技術」を体感できるコーナーをはじめとして、ネットワークで各駅を結び、複数の駅に対し遠隔で放送を行うことができる次世代放送システムの「IPオーディオシリーズ」や、無人駅や窓口での対応を遠隔からサポートする「遠隔コミュニケーションシステム」 などを展示。音と映像を統合した次世代の旅客サポートシステムや駅務に関わるシステムを中心に、鉄道を利用されるお客さまへ確実に情報を伝えるだけでなく、鉄道事業者さまにとっても、現地係員の業務負担を軽減できるソリューションを多くのご来場者に体験していただきました。

次世代放送システム/IPオーディオシリーズ

次世代放送システム/IPオーディオシリーズ

有人駅と無人駅をネットワークで結び、遠隔から放送などを行うことができる「IPオーディオシリーズ」を展示しました。「IPオーディオシリーズ」は、ネットワーク上のさまざまな機器やシステムと連携することで、IoTセンサーやネットワークカメラのAIによるセンシングをトリガーとした自動放送を行うことができます。有人駅から遠隔で無人駅への肉声放送ができるだけでなく、IPリモートマイクに内蔵している音源を選択して再生することも可能です。例えば、有人駅から管轄エリアの全駅へ遅延放送をすると、IPリモートマイクに内蔵している音源を無人駅A、無人駅B、無人駅Cそれぞれに放送することができます。
また、IPリモートマイクはアナログ放送の感覚で直観的に操作しやすく設計されています。
今では都市部の駅でも昼間の時間は駅員不在の無人駅が増えています。人員的な配置ができず省人化していきたいという要望は以前からありましたが、ネットワークを利用して遠隔地の映像監視が行なわれていても、遠隔放送を行うには複数のシステムを組み合わせるなど、操作も含め煩雑なものとなっていました。今回出展のIPオーディオシリーズを使用することで、既存の設備の流用などお客様のご要望に応じたシステム構築を容易に行うことができます。
TOAの強みである音と映像の両方からのアプローチで、多くのご来場者に興味を持っていただきました。

遠隔コミュニケーションシステム

無人駅の集中管理、省人化・無人化によるお客様対応を遠隔からサポートする「遠隔コミュニケーションシステム」を出展。
お客様からの問い合わせやICカードや切符などの券面確認など、双方向のコミュニケーションを遠隔で行うことができます。
さらに画面に地図を出しての案内や筆談機能にも対応するなど、バリアフリーにも対応しています。鉄道事業者様からは、「こんな機能が欲しかった」「さらにこのようなことはできないのか」といった感想やご意見、ご要望を多くいただきました。

遠隔コミュニケーションシステム:有人駅側

遠隔コミュニケーションシステム:無人駅側

音声明瞭化技術 体験コーナー

音声明瞭化技術 体験コーナー

駅の騒音下での放送音の聞き取りづらさの課題として、ボリュームを上げてしまうと、騒音がない時は逆に放送音が大きすぎるという場合があります。音声明瞭化技術は、放送時に騒音の影響を受けにくい音声信号処理を行うことで、騒音下でも明瞭で聞こえやすい音声を届ける技術です。騒音がない時は通常音も明瞭化された音も音量感は変わらず、騒音下で聞くと通常音は完全に埋もれるのに対して、明瞭化された音はその中でもしっかり聞こえるといった特長を体感いただきました。
「音声明瞭化技術を導入するのに、スピーカーを全て入れ替えないといけないのですか」といった質問をいただきましたが、実際には場所によって騒音の状況やレベル、騒音源もそれぞれ違います。TOAでは既存のシステムを活かしつつ、現場の状況に合わせて最終的に調整して納入しています。既存のスピーカーをそのまま使えるメリットがあり、他社スピーカーでも可能なため、導入コストを抑えることもできます。
また、すぐに導入したい場合は既存のスピーカーを、音声明瞭化機能を搭載したスピーカーに置き換えるだけで明瞭化された音声での放送が可能になります。お客様のご要望に合わせて対応できますので、ぜひご相談ください。

ホームモニタリングシステム

ホームモニタリングシステム

ホームに電車が停車した時の混雑状況を車掌や駅員の方が確認するため、高解像度カメラおよび超望遠レンズと縦型モニターを組み合わせた高輝度縦型モニターを展示しました。太陽光が当たって見づらいといった課題や、最近はホームが長い駅も増えているため、縦型でホーム手前から奥まで綺麗に見えるように輝度の高いモニターをご提案しています。超望遠レンズを採用することで、ホームの端から端まで映すことができ、カメラ台数も削減できます。
最近はホームドアが設置されている駅も増えてきているため、ホームドアに挟まるといったトラブルなどの確認にも最適です。

鉄道車両向けソリューション

鉄道車両向けソリューション

グループ会社のTOAエンジニアリング株式会社による鉄道車両内に設置するカメラや通報装置の展示、事例等の紹介を行いました。

TOAは、鉄道市場におけるお客さまの安全・安心かつ快適に鉄道を利用できるように支援するだけでなく、鉄道事業者の業務効率の向上や、負担を軽減するためのさまざまなソリューションを開発、ご提案することで今後の輸送インフラや交通インフラのさらなる発展に貢献してまいります。

第8回 鉄道技術展2023

日程 2023年11月8日(水)~11月10日(金)
場所 幕張メッセ
URL http://www.mtij.jp/

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