通天閣観光株式会社 様 印刷用PDF

通天閣観光株式会社 様

通天閣を訪れるすべての人に、わかりやすく、伝わる情報発信を。
多言語にも対応した案内システムをYUTTEとIPオーディオシリーズで実現。

概要

昭和31年に2代目として建設され、大阪のランドマークとして知られる「通天閣」。国の登録有形文化財にも登録され、今も変わらず浪速文化の誇りと温かい心で大阪を灯し続けています。
コロナ禍をきっかけに“見る”だけでなく“体感”できる観光施設へと進化を遂げ、再注目を集めているなか、訪日外国人観光客の増加に伴い、館内放送の多言語対応や案内におけるスタッフの負担軽減が新たな課題に。観光客に向けた案内を円滑に実施すべくTOAのIPオーディオシリーズ、YUTTEを採用いただきました。信頼と実績に基づく設備で、施設運営の“伝える力”を支えています。

『IPオーディオシリーズ・YUTTE』紹介動画

納入情報

納入品

IPオーディオシリーズ
YUTTE

納入時期

2024年12月

背景

インバウンド需要の回復とともに、館内における多言語案内の強化が必要となっていた。従来は非常用放送設備のマイクを用いて案内放送を行なっていたが、日常運用における操作性や言語対応に課題を抱えており、簡単な操作で使用できるもの、かつ多言語にもスムーズに対応できるものを探していた。

要望・お役立ちのポイント

要望

  • インバウンド観光客向けに多言語での案内放送を実現したい。
  • 日常業務で使用する館内マイクの操作性を改善したい。
  • 案内放送業務の質を保ちつつ、スタッフの負担を軽減したい。
  • メンテナンスのしやすさに加え、将来的な機能追加やシステム拡張にも対応できる仕組みが欲しい。

お役立ちのポイント

  • 文章入力するだけでかんたんに音声アナウンスが作成できるYUTTEの多言語翻訳により、定型文を4か国語(日本語・英語・中国語・韓国語)の音声で作成、IPリモートマイクに登録し自動放送が可能なシステムを構築。
  • IPリモートマイクによりシンプルで直感的な操作が可能に。定型文の放送は機器のボタンを押すだけのシンプルな操作で誰でも簡単に放送ができ、案内ミスを軽減。
  • 予め決まっている案内を特定の時間に放送したい場合は、IPリモートマイクのスケジュール機能を活用。事前に放送内容を準備しておくことができ、直前の変更も簡単に修正できるため案内業務における負担を軽減。
  • 既設放送設備と連携ができ、かつ拡張性を見据えたネットワークシステムで構築。将来の機能アップデートや連携機器の追加、AIやクラウド対応などにも柔軟に適応。

インタビュー記事

「通天閣は、見る施設から“体感する施設”へと進化してきました。
国内外から多くのお客様に訪れていただいている中での “伝える”手段としてTOAの商品は、なくてはならない身近な存在です。」

通天閣観光株式会社
代表取締役社長
高井 隆光 様

-今回の導入経緯、採用のポイントを教えてください。

高井 氏

これまでは、壁掛型の非常用放送設備のマイクを使用し館内放送を実施していました。TOAの担当営業の方にIPリモートマイクをご提案いただき、卓上で使用できコンパクトでありながら、きちんと来場者へ伝えられる点や、少しでも職員スタッフが話しやすい環境で案内ができたらなということで、放送設備にプラスになると思い導入を決めました。
通天閣では、海外からの来場者が50万人を超えています。職員スタッフは語学教育や翻訳機を駆使しながら対応していますが、臨時的なトラブル対応での案内においては、発音やコミュニケーションにおいて「伝えたいけれど伝わらない」ということも発生してきます。そんな中で、多言語に翻訳された言葉を自動で放送できるというところも採用のポイントになりました。
さらに、元々TOA商品が入っていたこともあり、今ある放送設備を活用、連携し構築できるという相性や拡張性、メンテナンス性も採用の決め手になっています。
今回導入させていただいた商品に限らず、昨年7月にオープンしたDive&Walk(ダイブ・アンド・ウォーク)にもTOAのスピーカーを導入しておりますし、コロナ禍ではアクリルパーティションを通して音声が聞き取りやすいsmoowaを売店とチケットカウンターで使わせていただいていました。起死回生で改修したタワースライダーにおいても、動画ダウンロードシステムにTOAのカメラを活用させていただいています。お客様にとっても私たち職員スタッフにとっても、TOAはなくてはならない身近な存在になっています。

非常放送設備

非常放送設備:非常時だけでなくIPオーディオシリーズ導入前には館内の放送用として使用

非常放送設備:非常時だけでなくIPオーディオシリーズ導入前には館内の放送用として使用

TRIFORAネットワークカメラ

TRIFORAネットワークカメラ:タワースライダーに設置し観光客が記念として持ち帰る動画ダウンロード用として使用

TRIFORAネットワークカメラ:タワースライダーに設置し観光客が記念として持ち帰る動画ダウンロード用として使用

-現在はどのような運用をされていますか。

高井 氏

今回、放送音源としては日本語・英語・中国語・韓国語の4か国語を使用し、定期的な挨拶や案内放送を時間を定めて通天閣で流しています。ワンタッチで放送できるという点は職員スタッフにとっても非常に好評です。体調不良だったりすると、できるだけしゃべりたくないということもありますし、多言語で案内となると発音において課題になりますので、そういう意味では重宝しています。
今は、YUTTEの多言語アナウンスを作成し導入していますが、これがさらにスピード感を持って案内したい内容をクラウド上で自動翻訳ができ手軽に使えることができれば、ますます様々なところで使えると思いますし、国内外問わずお客様へのサービス向上につながると思います。
また、このシステムが公共施設や商業施設など様々な場所で導入されれば、日頃の案内だけでなく緊急時にも即座に使えますので、安心して避難誘導ができると思います。二次利用・三次利用など様々なところで使用できると思いますので、TOAの技術革新に期待しております。

-今後の展望をお聞かせください

高井 氏

通天閣だけでなくもっとこの地域も一緒に盛り上げていきたいです。その中でTOAの技術や情報も一緒に活用し、例えばリモート上で混雑状況を把握し、音声を使って案内するなど何か一緒に作り上げていけたらなと思っています。みんなで頑張ってきた、作り上げて来た通天閣ブランドを地域でもより活かしていきたいと考えています。

納入商品

管理事務所内の執務デスク上に「IPリモートマイク」を設置

管理事務所内の執務デスク上に「IPリモートマイク」を設置。案内をしたい時にいつでもその場で操作し放送が可能。

既設設備を活かし放送するために「IPオーディオインターフェース」を設置

既設設備を活かし放送するために「IPオーディオインターフェース」を設置。IPリモートマイクからのネットワーク音声をアナログ音声に変換し非常用放送設備と連携することで放送を行なっている。

通天閣の概要

通天閣は大阪・新世界の中心に位置する観光名所で、1956年に再建された2代目タワーです。国の登録有形文化財にも指定され、年間100万人以上が来場。近年はスライダーやバンジー体験など体感型アトラクションも導入し、国内外から注目を集めています。

DATA
通天閣
https://tsutenkaku.co.jp/

導入商品