経年劣化した議場・委員会用システムを刷新。
見やすく、わかりやすい議会中継と、議会運営の負担軽減をサポート。
琵琶湖の北東岸に面し、伊吹山をはじめとする山々に囲まれた、戦国の歴史と文化を今に伝える滋賀県長浜市。
長浜市議会では、庁舎整備時に導入した議場・委員会室の音響・映像設備が経年劣化により不安定な動作を見せるようになり、議会運営に支障をきたす場面が増えていました。
TOAでは、議場および委員会室の音響システムのリニューアルを通じて、議会や委員会中継の安定化と、円滑な議会運営をサポートしています。
納入品
議場、委員会室音響設備
納入時期
2024年7月
背景
庁舎整備のタイミングで導入された既存の議場用設備は、約10年の使用を経て、「映像中継が途切れる」、「機器が安定して動作しない」といった不具合が発生するようになっていました。令和4年度頃から「そろそろ更新が必要ではないか」という声が上がり、令和5年7月より更新に向けて取り組み始めました。
長浜市 議会事務局
主幹 廣 弘実 様
庁舎整備のタイミングで導入した設備を使い続けてきましたが、令和4年度頃から映像が途切れたり、機器が動いたり動かなかったりと、議会当日の運営に不安を感じる場面が増えていました。また、委員会室ではバッテリーの持ちが悪くなり、1日に複数の委員会がある日は、都度バッテリーの交換が必要でした。
初期導入から約10年が経過していたこともあり、「そろそろ更新の時期ではないか」という話が事務局内で出るようになり、令和5年に入ってから本格的に検討を進め、7月頃から具体的に動き出しました。先に委員会室のシステム更新を行い、議場については令和6年9月定例月議会(※)から本格運用が始まりました。
※長浜市では通年議会を採用し、「定例月議会」という呼称を用いています。
リニューアル前は議会中継映像の画質が粗く、議場内も2方向からしか撮影できなかったため、議会中継も見やすい映像ではありませんでした。運営面ではカメラ操作、マイク操作、時間管理など最低でも3名体制が必要で、事務局の負担も大きかったです。委員会でも、カメラとマイクをそれぞれ別に操作しなければならず、操作が煩雑でした。
リニューアルしてから大きく変わったのは、操作が非常にシンプルになったことです。以前は3名体制だった運営が、今では基本的に1名で対応できるようになりました。カメラも自動追尾するので、発言者がわかりやすくなりました。委員会室でのマイクのバッテリー交換の頻度も減りました。カメラとマイクの操作が1つのボタンで可能になるなど、運営の負担がかなり軽減されています。
採決については以前から電子採決を導入しており、運用方法は基本的に変わっていません。ただ、賛否結果の画面表示が以前より見やすくなり、誰が賛成・反対したのかが中継映像でも明確に分かるようになりました。以前は議場のモニターを映していたため、反射等で見づらいことがありましたが、現在はシステムから投票結果画面を中継で表示させているため見やすく改善されています。
議員からは「映像がきれいになった」「電子採決での操作が分かりやすい」といった声があります。また、マイクや議場内の音質もよりクリアになり、委員会室のマイクのバッテリーの持ちも改善されたので、運営面での安心感が大きくなりました。
市民の方の中には、議会中継を熱心に見てくださっている方もいて、「声が小さい」「マスク越しだと聞き取りづらい」といったご意見をいただくこともあります。そうした声を受け止めながら、より見やすく、わかりやすい中継を目指していきたいと考えています。
また、「開かれた議会」を目指して、小学校の社会科見学として議場の傍聴を受け入れるなどの活動は行っています。できる取り組みから一つずつ積み重ねていきたいと考えています。
議会事務局席に置かれたフューチャーイン社の議会中継システム。
以前は3名で対応していたが、現在は1名の操作で定例月議会を運営している。
議員発言席、議員席に設置されているロングマイク(TS-924)。立席発言でもマイクが口元近くまで届くので、発言をしっかり明瞭に捉えることができる。(マイクパネルはフューチャーイン社製)
出席議員の映像とともに、発言残時間、出席議員数や採決結果、参考資料、データなどを表示する大型モニター。モニター横には場内拡声のためのラインアレイスピーカーが設置されており、場内拡声も明瞭に。
委員会室の議員席に置かれた、赤外線会議システムの参加者ユニット(TS-822+TS-923)。配線不要で設置も手軽に行える。
バッテリーの持続時間も長くなり、交換の手間も軽減。
フューチャーイン社の委員会中継システム。マイクに連動して、カメラ映像の自動切り替えが可能になり、運用の負荷も軽減している。
委員会室に設置されている赤外線会議システム 送受光器(TS-905)。
長浜市の概要
長浜市は滋賀県北東部に位置する人口約11万人(2026年2月1日現在)の湖北地域の中心都市。琵琶湖の北東岸に広がる自然豊かなまちで、長浜城や小谷城跡、竹生島など歴史文化資源に恵まれている。豊臣秀吉が初めて城を築いた「出世の地」としても知られ、戦国期の史跡が点在している。
京都・名古屋から約60km圏内、大阪から約100km圏内にあり、JR北陸本線や北陸自動車道により広域都市圏と利便性高く結ばれている。豊かな自然と歴史に育まれた地域文化に加え、住民参加のまちづくりや新しい働き方への取り組みも進む。2026年大河ドラマ「豊臣兄弟!」の放送に合わせて、市内ではドラマゆかりの地を巡る企画や「北近江豊臣博覧会」など観光施策が強化されている。
DATA
長浜市
https://www.city.nagahama.lg.jp/
長浜市議会
https://www.city.nagahama.lg.jp/category/2-0-0-0-0-0-0-0-0-0.html