ホーンアレイスピーカー 機器紹介

IP告知放送システム

特長

IPネットワークを活用した音声告知放送システム

パケットオーディオ技術(*1)を採用したIPネットワーク対応型音声告知放送システムです。IPv4/IPv6どちらにも対応します。送信機、端末、専用ソフトウェア(NX-220ソフトウェア)を搭載したパソコンをネットワークに接続して、送信機から端末への放送、屋外拡声器への放送、端末同士での通話などが可能です。
(*1)IPネットワーク上で高品位の音声や音楽をリアルタイムで伝送できるTOA独自の技術。

既存IPネットワークの活用とサーバーレスによるコスト削減

自治体、民間を問わず、IPネットワークが構築されていれば使用することができます。
またサーバーも不要なため、初期投資とランニングコストを削減したうえで、遠隔地放送を実現できます。

屋外放送との連動

防災用DSPアンプ(*2)を介することで、防災スピーカーにIP告知放送システムのストリーム送信が可能となるため、緊急時に役場からいち早く、高品位の音声を住民へ届けることが可能になります。
(*2)EA-NX120DHを使用、またはEA-120DH・EA-HA120DHにEA-NX10をオプション搭載した場合。

IP告知送信機
NX-220CT

寸法
210(W)×44.7(H)×188(D)mm
質量
約1.2kg
概要
パケットオーディオ技術を使用しIPネットワークを用いて高品質で音声伝送する、IP告知放送送信機です。マルチキャスト方式にて、一斉もしくは特定のグループに対し告知放送を行ないます。ユニキャスト方式を利用することで告知端末ごとの放送も可能です。IPv4、IPv6に対応しており、ご利用のネットワークに応じてシステムを組むことができます。

仕様図データ
カタログデータ

IP告知設備用端末
NX-220AF

寸法
210(W)×44.3(H)×267(D)mm
質量
約1.7kg
概要
パケットオーディオ技術を使用したIP告知放送受信端末です。ネットワーク(LANまたはWAN)に接続することで、IP告知放送の受信ができます。アナログ音声入出力、接点入出力を持っているので、他の音響機器や制御機器と連動させることができます。

IP告知端末
NX-220HU

寸法
134.5(W)×57(H)×192.6(D)mm
質量
約470g
概要
パケットオーディオ技術を使用したIP告知放送受信端末です。ネットワーク(LANまたはWAN)に接続することで、IP告知放送の受信や他端末とのハンズフリー通話ができます。
告知放送の録音/再生できるので、不在時の放送を録音しておいて聞き直すことも可能です。また、LAN用とPC用コネクターがあるため、HUBを用意 しなくてもPCとLANの間に本機を接続できます。

仕様図データ
カタログデータ

IP告知端末コネクターユニット
NX-220HU-C

寸法
149.1(W)×38.5(H)×202(D)mm
質量
約670g
概要
IP告知端末NX-220HU専用のコネクターを拡張するためのユニットです。マイク入力、音声入力、音声出力、制御入力、制御出力を備えており、専用ケーブルにて接続することで、IP告知端末の機能を拡張することができます。DINプラグのマイク入力も装備しています。

システムの特徴

  • ■一斉同報

    送信機に接続したマイクロホンまたは音源機器から、システム上のすべての端末へ放送することができます。
    システム内に最大100台の送信機を設置することができ、複数の場所に送信機を設置して放送することもできます。

  • ■グループ放送

    IP告知システムでは、複数の端末を放送グループ単位でまとめて放送を行います。
    システムに最大1,000の放送グループを設定できます。各端末は最大8つの任意の放送グループに所属することができます。

  • ■緊急放送

    優先度が「1」の場合は、緊急放送の機能が働きます。
    地震、台風、洪水などの災害時の連絡や警告放送の用途に適しています。

  • ■チャイム音付き放送

    チャイム音源を内蔵し、放送開始/終了時にチャイム音を付加した放送をすることができます。送信機ではソフトウェア起動または制御入力起動の放送、端末では放送または自局放送のときにチャイム音を付加できます。チャイム音は放送前に「上り4音チャイム」を、放送後に「下り4音チャイム」を設定します。
    チャイム音のスピードは2種類あります。スピードは上り、下り共通で、「通常」または「ゆっくり」から選択します。

  • ■最大音量・録音制御放送

    緊急放送(優先度1)の場合、告知端末は自動的に最大音量で放送、録音をします。
    NX-220ソフトウェアで放送する場合、最大音量設定や自動録音設定をすることで、優先度が2〜8の放送であっても告知端末は自動的に最大音量で放送、録音をします。

  • ■繰り返し放送(時差放送)

    NX-220ソフトウェアで音声ファイルを送信機に転送することで、送信機から音声ファイルによる放送を行なうことができます。
    ※音声ファイル仕様:約5分まで、サンプリング周波数8/16kHz、PCM、モノラル

  • ■音声系点検

    NX-220ソフトウェアを操作することで、端末からテストトーン(DTMF信号)を出力し、そのテストトーンを検出することで音声系の点検を行なえます。

  • ■パターン放送

    放送先、放送オプションなどをあらかじめ設定しておくことで、NX-220ソフトウェアからボタン一つで操作できます。

  • ■端末からの放送

    告知端末とコネクターユニットを組み合わせると、告知端末からあらかじめ設定された放送グループに放送することができるようになります。
    設備用端末でも同様に放送することができます。
    ただし、設定できる放送先、優先度に制限があります。

  • ■自局放送

    屋外拡声設備に接続した端末から、その屋外拡声設備に設置されているスピーカーに放送をすることができます。
    これを自局放送といいます。

  • ■応答確認

    NX-220ソフトウェアを操作して送信機から放送する際に、放送先に対して、放送を聞いたかどうかの確認が可能です。また、放送に関係なく、応答確認のみを行なうこともできます。
    NX-220ソフトウェアで応答確認機能を設定して放送すると、各端末の [確認]ボタンが点滅します。
    放送を聞いた人が [確認] ボタンを押すと、発信側のNX-220ソフトウェアにそれが通知され、各端末が [確認]ボタンを押したかどうか一覧表示で確認できます。
    災害時の安否確認や重要な連絡に対する聴取確認にも利用できます。
    端末(告知端末と設備用端末)では、接点出力と接点入力に応答確認機能を割り当てることができます。応答確認中は接点出力を出し続けます。
    接点入力をONにすることで、[確認]ボタンを押すのと同じ操作になります。

  • ■呼び出し(端末間通話)

    告知端末の[呼出]ボタンに機能を割り付けることで、端末間の通話、または呼び出しメールの送信ができます。コネクターユニットまたは設備用端末の接点入力に呼び出し機能を割り付けることでも、同様の機能が実現できます。

  • ■状態通知

    各機器において、特定の状態変化があったとき、システム内の機器にある制御出力やNX-220ソフトウェア、メールへ通知します。

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