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2015年度 全体験児童の満足度調査

体験児童の満足度アンケートを集計

2015年度のTOA Music Workshopにおいて、全体験児童を対象に、選択式回答と感想自由記述からなる満足度アンケートを実施しました。

2015年度体験児童数=1,158名
有効回答数=1,100

【設問】
・音楽とダンスは、楽しかったですか?
・またやってみたいと思いますか?
・感想を、自由に書いてください。

満足度調査 分析Ⅰ

<選択式満足度調査 5年比較>
毎年、高い児童満足度を維持。

TMWでは、2011年度から「音楽とダンスは楽しかったですか?」「またやってみたいですか?」の選択式回答によるアンケートを実施しています。過去5年間の結果をまとめたところ、継続して高い水準を保っており、子どもたちがプログラムに対して満足していることが分かりました。

満足度調査 分析Ⅱ

<自由記述 特定語の抽出>
音楽と楽器を丁寧に解説、音に関する児童の表現が変化。

2015年度、「Step to Beat!」ではオープニングパフォーマンスのあとに楽器紹介を加え、演奏の前に子どもたちが、一つ一つの楽器について、形のもとになっているものや、音色に具体的な想像ができるように紹介をしました。また、「Animal Concerto」では、曲の紹介の際に、曲が描く光景や、使用される楽器について、昨年度よりも丁寧に解説を行いました。特に「Step to Beat!」で使われているチャンゴなどの韓国伝統打楽器の音色は、その迫力に注目がされがちで、自由記述の中でも、2014年度の調査では「迫力のある音」という記述が目立ちましたが、今年度においては「きれいな音」や「音を聞く」という記述が増えていることが分かりました。両プログラムともに、音楽や楽器紹介を丁寧に解説したことで、子どもたちは一つ一つの音をよく聞くようになり、それを言葉で表現をしようとしていることが分かります。

楽器紹介

ミュージシャンひとりひとりが、自分の名前と楽器を紹介する。楽器の形のもとになったもの、音色は何を表しているのか、実際に音を出して紹介する。

 

体験児童の自由記述から、音に関する表現の抜粋

  • かみなりのおとがかっこよかった。くものおとがきれいだった。あめのおとがかっこよかった。(1年生男子)
  • がっきをいっぱいおしえてくれて、ありがとうございます。がっきの名前とかをだしてくれて、とってもうれしかったです。音楽はキレイだったし、ダンスもおもしろかったです。(2年生女子)
  • 「アフリカの一日」というきょくも、とてもきれいな音のがっきがでてきたので、とても楽しかったです。いろいろながっきがあったので、すごくおもしろかったです。(2年生女子)
  • 今日は楽しいダンスやえんそうなどを聞かせてくれてありがとうございました。かんこくの楽器の音は、こんなにきれいな音なんだなと思い、びっくりしました。(4年生男子)
  • がっきがひびいてとてもきれいなおとがでていてたのしかったです。その楽器をえんそうしてみたくなりました。(4年生男子)
  • 私は、すごくたのしかったです。いろんな、日本では、あまりつかわれていない楽器もありました。いろいろな楽器がかさなって、すごくきれいでした。(4年生女子)
  • 楽器の音が、いつも目にしている楽器の音とちがって、やさしいけど元気な音で、とてもすてきな音でした。(4年生女子)
  • 「カホン」は知っていたけど、「ジャンべ」や「シェケレ」は、全然全く知りませんでした。音楽の勉強となったと思います。(4年生女子)
  • 初めて韓国の楽器の音をきいて、とてもきれいだなと思いました。特に、太陽をイメージした楽器の音がきれいだと感じました。(6年生女子)
  • 韓国の楽器は、外見も音も日本とはちがって、ビックリしました。特に、優しい音の楽器が、超キレイでした。(6年生男子)

自由記述

参加した子どもたちの感想

2015年度の体験児童の自由記述のうち、特徴的な感想をご紹介します。

<Animal Concerto>

  • いろいろなおとをきかしてくれてありがとう。おかげでぼくまでおどりたいきもちになっちゃった。またきてね。まっているよ。(1年生 男子)
  • がっきをいっぱいおしえてくれて、ありがとうございます。がっきの名前とかをだしてくれて、とってもうれしかったです。音楽はキレイだったし、ダンスもおもしろかったです。あと、友だちとできるのも楽しかったです。またやってみたいです。あと、おしえかたもじょうずだし、とってもとっーても、楽しかったです。ありがとうございます。(2年生 女子)
  • 音楽やダンスがこんなにおもしろいとは知りませんでした。ダンスも音楽もまたやってみたいです。そして、冬なのに体がポカポカになるのですごくいいダンスですね。(2年生 男子)
  • いろんながっきの音楽をきけてたのしかったです。「アフリカに行ったの?」という気もちでした。またえらばれたら、ぜひ行きたいです。おどりをいっぱいおどれて、あせをかいてしましました。アフリカのがっきをもっと学びたいです。ぼくとダンサーがとてもちかかったです。たいこともっきんといろんながっきがちかく見れたのでよかったです。鳥、ゴリラ、わにのダンスがよかったです。またやりたいです。(2年生 男子)
  • 音楽もじょうずだったし、だんすも音楽に合わせて楽しくできてよかったです。アフリカの一日が音楽とダンスでそうぞうできました。アフリカのことをいろいろおしえてもらってべん強になりました。(2年生 女子)
  • さいしょ会じょうに入る時、きんちょうしました。中は、まっくらだったのでこわかったです。だけどえんそうしてる時、すごくアフリカのかんじがしました。ジャングルをたんけんしてるようなかんじがすごかったです。ミニコサートをしてる時は、草ががさがさっとなってるみたいなところもすごかったです。(2年生 女子)
  • さまざまな、楽器でえんそうをされておられて、びっくりしました。ダンスもとてもやわらかい体で動物を表げんしておられました。ゴリラをまねするのは、むずかしかったです。ゆっくりとした動きや、それに合った音楽で体育館をアフリカの原っぱにしていました。ヒトミ隊長も、とっても分かりやすいアナウンスをしていて、すごく聞きとりやすかったです。「カホン」は知っていたけど、「ジャンべ」や「シェケレ」は、全然全く知りませんでした。音楽の勉強となったと思います。ダンスで、動物を当てるのは、音楽を聞くと、ヒントになりました。三つのヒントがとても、役に立ちました。ミュージックワークショップになんだろう?と思っていましたが、とってもたのしかったです。(4年生 女子)
  • TOAのみなさん、今日はとても楽しかったです。ぼくは、アフリカの楽器がこんなにあることにびっくりしました。動物のまねをするのが楽しかったです。動物のまねをすることによって、体がほぐれることが分かりました。ヒトミ隊長と、トモジャンベさん、ヤマジャンベさん、サエマリンバさんと、メリーさんと、ミーコさん、今日は楽しい時間をありがとうございました。(4年生 男子)

<Step to Beat!>

  • 男のひとたちのかんこくのがっきでえんそうするのがじょうずだったです。にほんではないがっきが見れてうれしかった。ドーナツがすごくたのしかった。シールありがとうございました。たのしかったです。ありがとうございました。(1年生 女子)
  • ステップや手をうごかすのがたのしかった。ドーナツがたのしかったよ。ダンサーのひとにだっこされたよ。ダンサーのひとのまねをしたのがたのしかった。ダンスがたのしかった。あせだくになったよ。さいごにシールをもらったよ。(1年生 男子)
  • きょう、みんなで、ダンスができて、うれしかったです。ドーナツになるのや、音楽などがあかるくて、とてもたのしかったです。がっきの名前もしれて、よかったです。マホさんと、アビさんのダンスもよかったです。あかるくてたのしかったので、また来てください。(2年生 女子)
  • 音楽がすごくどくとくで、すごかったです。ダンスはアビさんをまねするのが楽しかったです。こんなけいけんしたことがなかったです。楽しかったです。(3年生 女子)
  • ぼくは、今回いつもやったことのない動きをいっぱいやって楽しかったです。心を空っぽにして、たとえば動きをいきなりとめたり、あびさんの動きをまねしたり、ステップをしたりしていろいろ楽しかったです。そしてさい後、その動きをぜんぶ使ってみんなで心をかよわせて楽しくおどれてうれしかったし、かん国の人と会えたし、かん国のがっきも教えてくれて、ぼくの名前が「じん」なんだけどがっきにもじんというがっきがあってびっくりしました。いい思い出になりました。(3年生 男子)
  • やってみて、とても楽しかったです。かがみのようにマネしておどったりしたのが、おもしろかったです。マホさん、アビさん、ヒトチンさん、チュノンさん、キョンさん、ウォンさん、ミョンヒさんとやれて、またやりたいと思いました。ダンスや体をうごかすことが好きになりました。(4年生 女子)
  • わたしはふだんダンスは行事の時以外はあまりしません。心がわくわくしました。また、やってみたいです。お兄ちゃんもこのシールをもらっていたみたいです。またきてください。ダンスはとてもたのしかったです。(5年生 女子)
  • アビさんと、マホさんのダンスをみていると、こっちも、おどりたくなってしまいそうなぐらいすごかったです。あと、キョンさんと、チュノンさんと、ウォンさんと、オッキさんのがっきのつかいこなしがすごかったし、とてもかっこよかったです。(5年生 女子)
  • シーファの皆さんのすてきな演奏に、アビさんとマホさんのリズミカルな動きのパフォーマンスがマッチしていて体がいつのまにかリズムを感じて動き出していました。アビさんの笑えるダンスも面白く、笑いながら思いきりダンスができ、楽しく活動できたと思います。(6年生 女子)

ヒアリング


出演者および体験児童保護者の、プログラムに関するコメントをご紹介します。

<Step to Beat! ダンサー>
セレノグラフィカ 隅地茉歩、阿比留修一

ダンスのワークショップでは、20人〜30人というのが、平均的な対象人数です。私たちの経験の中で言うと、少なくて3人、最も多いもので、このTMWでの約240人です。少ない人数であれば、それだけ目が行き届いたり、名前をちゃんと呼んであげられたり、ということはあるのですが、TMWで達成されている成果は、ダンスだけで達成できるものとは違います。当初は、多人数で活動する、ということに対して戸惑いもあったのですが、TMWの大勢で一緒に何かをするという一体感、高揚感といったものはすごく特別なものなのではないか、という気がしています。
音響についてですが、私は、音は本当に毛穴から入っていくようなものだと考えています。TMWで使用されている音響機材があると、私のささやいた声が、そのままのトーンで体育館中に届いてくれます。子どもって、音がきれいであれば、音を楽しめますし、きちんと言葉を聞くことができます。
(隅地茉歩)

TMWは、音の届け方に特徴があります。ワークショップでは、子どもたちにどんな音を届けるのか、ということがとても重要です。ファシリテーターである隅地の一言一言がどういうトーンで届いているのかということは、ワークショップの善し悪しに、敏感に反映します。大声を出したり、聴こえなかったりすると、子どもにはストレスになります。TMWのように環境を整えてもらえると、ストレスが全くありません。
音は、教育現場ではもちろん、人間のコミュニケーションにとても大切なことなのだと思います。子どもたちの情操の成長にとって、どんな音を聞くかということは、とても影響が大きいのです。そのことは、もっと意識されなければいけないと思いますし、そういう点でも、音響の会社であるTOAが、その強さを活かしてTMWというプログラムを作っている、というのは、とても大きな価値だと思います。
(阿比留修一)

<Animal Concerto ミュージシャン>
Anima#Rhythm 安永早絵子

TMWの音響機材、照明設備は、体育館を別世界にすることができます。子どもたちにとっては、それはすごく大きなことだと思います。それにマイクが使えるのがいいですね。例えば音の小さなカリンバ(アフリカの楽器)は、マイクがあるからこそ、体育館で音を届けることができます。使える楽器が多いほど、作曲の幅も広がりますし、TMWの曲では、アフリカの朝の風景があり、動物の躍動感があり、そして静けさがあり、という風に子どもたちに色々な世界観を感じて欲しいので、色々な音色の楽器が使えることは、とてもうれしいです。

<TMW(2014年度 Animal Concerto)体験児童保護者>
工藤亜美

TMWの、静かに始まって、ゆっくりと盛り上がっていく全体の流れや、子どもたちに向かっての声かけ、動きの1つ1つに意味付けがされていることが印象的でした。90分間、低学年の子どもたちが、始めから終わりまで集中しているというのは、並大抵のことではないので、先生たちも驚いていました。
TMWを体験して、家に帰ってきてからは、バケツをひっくり返して「カホンごっこ」をしていたり、家のピアノでいろんな動物の音をつくったり、ワニになってお姉ちゃんにかみついたり、家でも小さな動物の世界をつくって遊んでいました。お姉ちゃんは、弟の学年だけずるいって言っていましたね。
他の子どもたちも、家でTMWのことを話していたみたいです。あるお母さんに「子どもが『ゴリラがきた』って言ってるけど、なにか知ってる?」って聞かれたりもしました。普段は学校のことなんて言わない子どももいるんですけど、そんな子も自分の言葉で、学校での出来事を話したんだなって嬉しかったです。