新商品ニュース

※掲載の価格は2009年2月1日の価格改定以前のものです。
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2008年 7月10日新商品情報

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業界最高水準の低消費電力で、環境にやさしい防犯カメラ「コンパクトヴイ」カメラシリーズを拡充

新商品のイメージ画像

TOA株式会社(本社:神戸市 社長:吉川隆典)では、防犯カメラシステム「コンパクトヴイ」シリーズを拡充し、新機種4機種を、2008年7月31日より発売いたします。

「コンパクトヴイ」シリーズ(注1)は、通常の防犯カメラと同等の画質を持ちながら、機能を限定することで高いコストパフォーマンスを実現した防犯カメラシステムです。加えて、カメラへの電源供給方式(解説参照)を改善することで、業界最高水準の低消費電力を実現しています。一例として、コンビニエンスストアなど、カメラ4台を使用する小規模店舗の場合、従来比66%減(注2)の低消費電力化を実現。1システムあたり年間で杉の木約7本分植樹に相当するCO2を削減(注3)します。また、システム稼動に必要な電気代では、年間約5千円の節減効果(注4)が見込まれます。

【新商品の概要】
今回発売するのは、暗視機能を備えたモデルで、用途・形状別に4機種です。全機種に赤外LED照明を搭載し、光源がまったく無い場合でも、約20m先までの状態が撮影可能です。当社の従来システムとも互換性があり、用途に合わせた機種選択の幅が、さらに広がりました。設置場所は、夜間の倉庫・オフィスなどの光源が無い場所や、民家の窓に隣接する公園など、光害のため照明を取り付けられない市場に最適です。今回の拡充により、シリーズ全体では計28機種となり、業界トップクラスのラインアップを実現。LED照明とカメラ一体型の商品は、当社初となります。
価格は、全機種オープン価格。実売予想価格は10万円台前半の見込みです。年間販売台数は、4機種合計で約3,000台の予定です。

【新商品】
商品名 品番 標準価格 備考
カラーカメラ C-CV150R-3 オープン 屋内用、箱型
カラーカメラ C-CV250R-3 オープン 屋内用、ドーム型
カラーカメラ C-CV450R-3 オープン 屋外用、筒型
カラーカメラ C-CV850R-3 オープン 屋外・屋内用、ドーム型、耐衝撃性能

【弊社コメント】
現在、日本国内には約330万台の防犯カメラが稼動していると推定され(当社推定)、その多くは、24時間、365日稼動し続けています。今後、稼動台数のさらなる増加が見込まれる商品だけに、これらの消費電力を抑えることは、環境負荷軽減のために大きな意味があることだと考えます。セキュリティ分野において、環境に配慮した商品はあまり例がありませんが、当社では、今後も商品開発に注力していく考えです。

  • 1
    コンパクトヴイはTOAの登録商標。
  • 2
    当社比。当社従来品、コンパクトヴイシステム以外との比較
  • 3
    関西電力の発電に伴う2006年度のCO2排出係数の実績値 (2007年9月27日に官報公表値)を元に当社試算
  • 4
    関西電力の2008年度電気料金を元に当社試算

【解説】
コンパクトヴイカメラシリーズの、電源供給方式 ~定電流方式から定電圧方式へ~

現在、日本市場では、「防犯カメラ」(以下、「カメラ」)の駆動方式として「同軸重畳方式(ワンケーブル方式)」と呼ばれる方式が主流となっています。これは、カメラの映像と共に、カメラを駆動する電源や音声信号を1本の同軸ケーブルに重畳して伝送する方式で、伝送には「カメラドライブユニット」(以下、「ドライブユニット」)と呼ばれる専用の機器を使用します。この方式の場合、カメラとドライブユニット間の配線工事が簡便、カメラのための個別の電源確保が不要などのさまざまなメリットがあります。
電源の伝送方法において当社では、伝送距離に関わらずドライブユニットからカメラへ一定の電流値を送信する「定電流方式」を従来から採用していました。この方式には、伝送距離が長い場合や、電動ズームレンズなど電力消費量が大きい機材を併用する場合でも、必要な電力を確保することができるというメリットがあります。逆に、伝送距離が短い場合には、かえって無駄な電力を供給することとなり、発熱によって余分なエネルギーを消費するというデメリットがありました。
カメラの普及が社会的に進むにつれて、カメラそのものの小型化、低消費電力化、低価格化などの市場のニーズが具体化してきました。これに対応すべく当社では、2002年、コンパクトヴイカメラシリーズを開発。電源供給方式を、従来の「定電流方式」から、常に一定の電圧をカメラに供給する「定電圧方式」に変更しました。この方式の場合、長距離伝送でも電圧降下の影響を受けにくく、短距離伝送でも無駄な電流を消費しないメリットがあります。これにより、カメラとドライブユニット間の距離に関わらず、効率の良い電力供給を行い、消費電力を大幅に削減することに成功しました。
特に低消費電力化の効果が大きいのは、ドライブユニットで、カメラ4台が接続できる4台用ドライブユニットでは従来比66%、9台用では69%、1台用では38.5%の消費電力の削減が可能です。
なお、CO2の削減量は、削減した消費電力量に、CO2排出係数等を乗じて、当社にて算出しています。CO2排出係数は、関西電力の発電に伴う2006年度のCO2排出係数の実績値 0.338kg-CO2/kWh (2007年9月27日に官報公表値)を使用しています。

【イメージ図】

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