マルチチャンネルパワーアンプ DA-250F/DA-250FH

新商品ニュース

※掲載の価格は2009年2月1日の価格改定以前のものです。
     現在の価格は商品情報の詳細をご覧ください。

日本初 ハイインピーダンス対応機種もラインアップ
デジタル方式「マルチチャンネルパワーアンプ」シリーズを新発売

2006年 4月 4日

TOA株式会社(本社:神戸市 吉川隆典社長)では、業務用音響用途向けに、デジタル方式「マルチチャンネルパワーアンプ」シリーズ4機種を新発売いたします。発売日は、2006年4月7日です。

→商品の仕様 
DA-250F,DA-250FH(PDF/9k)

 

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新商品は、小型、軽量、高出力、高効率を実現した、デジタル方式(補足1)の業務用4チャンネルパワーアンプです。デジタル方式ならではの躍動感のあるパワフルな音質と、プロの厳しい使用現場に耐える安定した高出力を確保しています。
電力の総合変換効率は世界最高レベルの85%を実現し、消費電力は従来品の1/3。総合出力1,000Wの高出力を実現しながら、大幅な小型・軽量化を実現しました。例えば、千人規模の音楽ホールでの施工例では、当社従来品と比べてアンプ部分の占めるスペースが約1/5、質量は約1/4になります。(補足2、当社比)また、拡声放送用途向けに、ハイインピーダンス伝送対応の2機種もラインアップ。デジタル方式では、日本初となります。

【主な市場】
スタジアム・音楽ホール、宴会場、体育館・空港・パチンコ店・BGM(店舗用音響設備)など大音量・高音質で、高い耐久性を要求される市場に最適。

品名 型番 備考
マルチチャンネルパワーアンプ DA-250F 出力250W×4
マルチチャンネルパワーアンプ DA-250FH 出力250W×4、
ハイインピーダンス
マルチチャンネルパワーアンプ DA-150F 出力150W×4
マルチチャンネルパワーアンプ DA-150FH 出力150W×4、
ハイインピーダンス
*年間販売予定台数 4機種合計で1400台/年

【商品の特徴】
軽量、小型化、高出力
高効率回路の採用により、小型化・軽量を実現。EIA規格1Uサイズ(482(W)_ 44(H) _400(D)mm)のコンパクトサイズ、質量6.6kgの軽量でありながら、総合出力1,000Wの高出力を実現しました。( DA-250 シリーズ、250W×4ch)また、強制空冷方式採用により商品周辺に空冷用空きスペースを確保しなくてよいため、5台まで本体を重ねて設置することが可能であり、設置にかかるスペースを小さくすることができます。

高効率、省電力化
電力の総合変換効率は、世界最高レベルの85%を実現(補足1)。結果、従来のアナログ方式パワーアンプに比べて、実使用時での消費電力が約1/3、CO2排出量も約1/3となり、大幅な省電力化を実現しました。

安心の独立チャンネル設計
各チャンネルごとにそれぞれ独立して動作する設計のため、万一不具合が生じても他のチャンネルに影響を及ぼしません。

拡声放送用途けにハイインピーダンス対応機種も
多数個のスピーカーを使用する場合や、スタジアムなどの大型施設でスピーカー配線が長距離になる場合に用いられる「ハイインピーダンス伝送」対応モデルも発売。音質劣化の少ないトランスレス回路(補足3)を採用しています。なお、この方式を採用したデジタル方式アンプは、日本初となります。

《補足》

補足1:デジタル方式アンプとは?】
音楽信号をそのままの形で増幅するアナログ方式と違い、デジタル方式は音楽信号の情報をパルス信号に変換して電力増幅する方式。増幅されたパルス信号は復調回路を通して、音楽信号に再生される。出力の大きさ(ボリュームの大小)は、パルスのONとOFFの時間差で制御され、一定時間中にONの時間が長いほど出力が大きくなる。実際には一秒間に数十万回もON-OFFのスイッチングを繰り返し信号を増幅することから、デジタル方式アンプは別名「スイッチングアンプ」とも呼ばれる。この方式の場合、ONの時には電力が必要だが、OFFの時には電力を必要とせず、無駄な電力をカットすることができる。エネルギーの総合変換効率は85%と高効率になる。
*本図表は、イメージを模式的に表現したもので、
技術的な正確性を表現したものではありません。

図

一方、アナログアンプは、駆動には定格出力時(ボリューム最大の状態)の電圧が常時必要で、音量を下げる場合は、出力部(トランジスタもしくはFET)を用いて最終的な出力電圧を加減する。そのため、出力部で電力が熱として損失しており、電力の総合変換効率が50%〜60%前後と低くなる。損失の少ないデジタルアンプのほうが、より少ない電力で同じ出力を確保でき、結果的に省電力となる。

補足2:当社比の算出方法】
一般的な1,000人規模の音楽ホールに使用する音響機器のうち、アンプ部分のみの体積・重量の比較。250Wアンプ×12チャンネルが必要と仮定して試算。
体積は、ラックに組み込んだ場合の表面積の比較。従来製品(型式 IP-300D )の場合は、EIA規格2Uサイズのアンプが6台、通風パネル3枚が必要で、合計15U分のスペースが必要。新商品の場合はアンプ3台分のスペースだけでよく、合計3Uとなる。重量は、上記台数の合計値比較。

補足3
スピーカーの長距離伝送を行うためには、伝送電圧を高く(70V〜100V)する必要があり、通常は「出力トランス」と呼ばれる変圧器を仲介し、回路から出力される電圧を昇圧する。ただし、この方式は音質に影響するため、本機ではトランスを使用せず(トランスレス)、回路から直接高い電圧を出力する方式を採用している。なお、トランスレス回路の場合、アンプ側(一次側)とスピーカー側(二次側)とが絶縁されていない状態になるが、絶縁する場合には、別売りの出力トランス(型番: MT-250H 、2006年4月末発売予定)で対応可能。

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