ホーンアレイスピーカー ホーンアレイスピーカーについて

ホーンアレイスピーカー設置に対する考え

1995年1月17日、兵庫南部地震(阪神・淡路大震災)で多くの社員が被災。テレビやラジオ、電話もつながらない状況で「もっと広範囲に防災放送が届けば役に立った」との思いから研究がはじまりました。2006年、当時のホーンスピーカーにラインアレイ効果を付加した遠距離伝搬スピーカーの開発を開始し、無響室での測定とシミュレーションを繰り返して、ホーンスピーカーによるラインアレイ効果を確認しました。その後、2009年に国内初のご採用事例が誕生しました。

2011年3月11日、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)にて防災行政無線の屋外スピーカーからの音声について「何を言っているかわからない」などの意見が多く寄せられました。原因は、1)従来の屋外スピーカーの音達距離が短い、2)海側を中心に津波による倒壊や浸水により放送できなかった、3)近接した四方八方のスピーカーからの音が重なり合い、エコー(輪唱)状態になるなどが挙げられました。

ホーンアレイスピーカーは東日本大震災後、被災地での瓦礫撤去を行う作業員への災害放送用スピーカーとして鳴動試験を実施して以降、次世代防災用スピーカーとして多くの自治体様へ注目いただいております。

図

当社は防災行政無線の屋外スピーカーとして使用されているストレートホーンスピーカーやレフレックスホーンスピーカーに加え、防災用スリムスピーカーとホーンアレイスピーカーを製造・販売しております。各自治体様の地形や使用目的に合せた屋外スピーカーの設置提案・シミュレーション(※1)を行っております。上図3種類のイメージから一例を紹介します。

ストレートホーンスピーカーやレフレックスホーンスピーカー(以後、従来スピーカー)は、屋外スピーカーの主軸として提案しております。特に1箇所からの放送では明瞭性や音圧の確保が難しい市街地等に対して、分散配置することで効果的に放送エリアをカバーできます。

防災用スリムスピーカーは、従来スピーカーより約2倍の音達距離性能を有し、明瞭性に関わる高域再生能力が高いスピーカーです。従来スピーカーではカバーできないエリアや、暗騒音の高い道路周辺やビル間への設置を提案しております。

ホーンアレイスピーカーは、従来スピーカーより約2倍~3倍の音達距離性能を有し、避難場所となる公共施設や高台、鉄塔等に設置することで広範囲に放送できるほか、従来スピーカーの設置数を減らし音の重なり(輪唱)状態を抑えることができます。

2013年に発表された総務省消防庁による「災害情報伝達手段の整備に関する手引き」においては、「スピーカーのカバーエリアを拡大、あるいは特定方向に音声を絞って出力することでスピーカー間の干渉を避ける事ができる。」(※一部抜粋)と評価されています。

シミュレーション一例(※1)

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