ホーンアレイスピーカー ホーンアレイスピーカーについて

ホーンアレイスピーカーとは

ホーンアレイスピーカーは、角型ホーンスピーカーを連結した、新しい形のスピーカー。複数のスピーカーから同じ音を同時に出しつつ、それぞれの音が伝わっていく過程で重なり合い力を増すようにコントロールすることで、従来のホーンスピーカーに比べ2~3倍の距離まで明瞭な音を届ける事ができる上、垂直方向の指向性を狭くする事により設置場所直下での音量を抑え、近隣住民の騒音問題解消にも役立ちます。

■ ホーンアレイスピーカー(設置高20m)

イメージ:近くでやさしく、遠くもハッキリ

(注)音達距離表示は自由空間(風や空気吸収等を考慮しない)での性能値です。
実際の地形・建造物反射・気象条件・周囲騒音・設置高などにより、可聴範囲は異なります。

なぜ、スピーカーを重ねると音が遠くまで飛ぶのか。それは「2つの同じ音が合わさるとエネルギーが4倍になる」という、音の持つ特性を利用したためです。音の正体は、広く知られている通り「空気の振動」、さらに言えば「気圧の変化」です。地上の気圧は通常1気圧ですが、しゃべったり物を叩いたりして空気に振動を与えると、空気中に気圧の低い(疎な)ところと高い(密な)ところができ、一定の形を保ちながら波のように遠くへと伝わっていきます。

図1

音は伝わるうちに徐々に減衰するので、遠くまで届けるためには最初に出す音を大きくする必要があります。しかし、それは実は大変なこと。スピーカーに100Wのパワーをかけた場合と、倍の200Wの場合では、人間の耳が感じる音の強さの変化としてはわずか3dB上がるだけです。しかも、パワーをかけ過ぎると音が歪んでしまいます。

そこで当社が目をつけたのが、複数のスピーカーを使って、音を“加算”するという手法。全く同じ2つの音の波がきれいに重なれば、双方が合わさって3dBの倍となる6dB上がった大きな音となります。さらに、スピーカーの数を増やしていけば、より遠くまでクリアに届く音を作れるのです。音の経路やスピーカーの配置など、さまざまな工夫をこらしてこれを実現したのが、当社のホーンアレイスピーカーの最大の特徴です。

図2

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