遠くからでも、はっきりと聴こえる防災放送 TOAの「防災用スピーカー」特設サイトで音の違いを体感

2020年10月 5

その他

TOA株式会社(本社:神戸市、社長:竹内一弘)は、防災情報を遠くまではっきりと伝達する「防災用スピーカー」の普及を全国自治体に向けて進めてきました。活動開始より10年目を迎える今年、TOAではこの「防災用スピーカー」の音と従来型スピーカーの音の違いを体感いただける特設サイトをリニューアルしました。

防災用スピーカー特設サイト 「防災用スピーカー」市街地での鳴動試験動画
https://www.toa.co.jp/products/hornarrayspeaker/video/movie_03.htm
災害から人々の命を守るため、これからも音の技術とノウハウで、減災・防災の取り組みを進めていきます。

TOAの防災用スピーカー
TOAの防災用スピーカー

近年、頻発する大型台風や豪雨による大規模水害や土砂災害を受け、全国各地では大規模な避難訓練が実施されています。携帯電話やスマートフォンへの緊急速報メールの配信に加え、災害時の情報伝達に欠かせないのが防災行政無線です。いつ、どこで遭うかわからない災害に備え、各市町村では防災行政無線を活用し、一人でも多くの人に防災情報を伝えるため取り組みを進めています。しかし、この命を守るための防災行政無線が、避難訓練ではよく聴こえなかったという事例もあります。

TOAはこの社会課題を解決するため、防災行政無線で使用される屋外拡声用スピーカーを見直し、遠くまで聴き取りやすい音を届ける「防災用スピーカー」を業界に先駆けて開発しました。特設サイトでは、この「防災用スピーカー」を実際に市街地で拡声した際の動画を公開。スピーカー設置場所から400m、600m、800mと離れていくごとに、放送がどのように聴こえるのか、従来型スピーカーと「防災用スピーカー」の音を比較いただけます。

TOA株式会社 防災ソリューションページ
https://www.toa.co.jp/solution/prevention/

■ 近くで「やさしく」遠くで「はっきり」業界初の技術
TOAの「防災用スピーカー」とは

TOAの「防災用スピーカー」は、屋外での拡声に特化したスピーカーです。ラインアレイ技術(※)と、TOA独自の音の補正技術を組み合わせたことにより、従来型スピーカーと比べて2~3倍の距離までクリアで聴き取りやすい音を届けることができます。さらにスピーカー直下でも音量が抑えられるため、近隣住民の方への音の配慮も合わせて実現。「鳴っているけれど、よく聴き取れない」といった従来型スピーカーの課題を解決し、近くで「やさしく」遠くで「はっきり」と防災情報をお届けします。普及活動を開始して10年目を迎えた現在、全国自治体300カ所以上、累計16,000基以上の「防災用スピーカー」が災害発生時の情報伝達に貢献しています。
※複数のスピーカーユニットを垂直方向に連結し、線状の音源(線音源)を構成する技術。

TOAの防災用スピーカーとは
TOAの防災用スピーカーとは

■ 音の技術とノウハウで
「いつ、どこにいても防災情報をいち早く得られる」街づくりに貢献

TOAはこの「防災用スピーカー」の性能をより高めるため、導入を検討する自治体を対象に、専門技術チームによる音響シミュレーションと鳴動試験も実施しています。地形や周辺環境を考慮した独自の音響設計により、聞こえないエリアをなくし、「いつ、どこにいても防災情報がいち早く得られる」街づくりに、音で貢献しています。

TOA独自の音響シミュレーション
TOA独自の音響シミュレーション
現地でのスピーカー鳴動試験
現地でのスピーカー鳴動試験

近年は、自治体のみならず公共施設や民間企業においても災害時のBCP対策が進められており、より多様な場所、多様なシーンで、災害時にいち早く情報を得られるシステムの構築が求められています。TOAはこれからも、さらなる音の技術開発に挑戦し、さまざまな角度から減災・防災への取り組みを進めていきます。