みるみる辞典/さ行
さ
最低被写体照度
最低被写体照度とは、被写体照度の最低限度を表します。この値が低いカメラほど感度が高くなっています。良好な映像を得るためには、カメラの持つ最低照度の2.5倍から3倍の照度が必要です。
撮像管
撮像管とは、レンズから入った光を電気信号に変換する電子管のことで、ビジコン、ニュービコンが代表的です。現在では、ごく一部を除いて固体撮像素子にとって代わられています。
サーチ
サーチとは、画面検索のことで、ビジュアルサーチともいいます。見たいシーンを短時間で探したり、不要シーンを飛ばしたい時に有効な機能です。
サブキャリア・フェーズコントロール
サブキャリア・フェーズコントロールとは、外部同期信号に対して、カラーカメラのサブキャリア(SC)位相を調整する機能のことです。
残像
残像とは、撮像している被写体がなくなった後も一定時間像が残る現象のこと。入力光を遮断し、定められた時間後の残留信号レベルをパーセントで表します。
し
色差信号
色差信号とは、コンポーネント信号のうち、輝度信号Yを除いた成分(R-Y、B-Y)のことです。カラー映像信号の伝送には色の3原色のR・G・Bで行うのが普通ですが、そのためにはそれぞれの信号に6MHz程度の幅の広い帯域を持たせる必要があって非効率的です。そこで考え出された方式が色差信号です。
CCD
CCDとは、光を電気信号に変換する撮像素子のことで、光を電荷に変えて一時的に蓄積し、バケツリレーのような形で転送して、電気信号を出力します。現在、ほとんどのカメラがCCDを採用しています。監視カメラに使われているCCDのサイズは1/3型が主流となった感があります。
【参照:固体撮像素子】
Cマウント、CSマウント
マウントはフランジバック(後述)と取付ネジの状態を表し、CマウントとCSマウントがあります。Cマウントは多くのカメラと互換性がありますが、CSマウントは専用マウントで互換性はありません。
シャープネス調整
シャープネス調整とは、モニター画面の解像感を上げる機能のことで、アパーチャともいいます。
終端
終端とは、ビデオ機器の出力に75Ω(オーム)の負荷抵抗を接続することで、ターミネーションともいいます。
周波数
周波数とは、映像信号、電気信号、また音や電波の1秒間の振動数のことで、単位はヘルツ(Hz)です。映像信号では微細情報ほど高い周波数です。なお、音の場合は周波数が高ければ高い音、低ければ低い音です。
- 音の周波数
楽器の奏でる音、人の声、鐘の鳴る音や車の排気音など、全ての音には高い音、低い音があります。この音の高低を表す値が、音の周波数です。
音は波の性質を持っており、周波数とは、1秒間に発生する波の数を表し、Hz(ヘルツ)という単位で表します。音は周波数が高いほど高い音、周波数が低いほど低い音になります。ステレオコンポやカーオーディオなどでよく目にする、横一列に並んだ柱が音楽に合わせて伸びたり縮んだりしている表示も、周波数ごとの音量を表しています。右の柱ほど高い音、左の柱ほど低い音の音量を表しており、シンバルなどの周波数の高い金属音が鳴ると右の方の柱が、ドスッ、ドスッというバスドラムのように周波数の低い音が鳴ると左の方の柱が大きく伸びているはずです。
人間の耳で聞きとれる音の範囲は、個人差もありますが、一般的におよそ20Hz~20kHzと言われています。ちなみに、人間の普段話す声はだいたい80Hz~4kHzあたりです。
【参照:ヘルツ】
焦点距離
凸レンズの光軸に平行光線を当てた時、光線がレンズを通過後、光軸の1点を通るところが焦点であり、レンズの中心からその焦点までの距離を焦点距離といいます。
照度
照度とは、光があたっている表面の単位面積当たりの光束の量のことです。照らされる場所の明るさになります。単位は、ルクス(lx)です。
照明フリッカー補正
照明フリッカー補正とは、照明の点灯周波数とカメラの垂直周波数との差により発生する画面のちらつき(フリッカー)を補正する機能のことです。
白黒/カラー切換
白黒/カラー切換とは、カラーモニターで白黒映像を受像した時、カラー回路の影響をなくすために自動または手動で白黒に切り換える機能のことです。
白バランス
白バランスとは、カラー映像の色再現性をよくするために、白映像を正しい白に表示できるようにRGBの混合バランスを調整する機能のことです。
【参照: 色温度、ホワイトバランス】
す
垂直解像度
垂直解像度とは、カメラやモニターで垂直方向がどれ位きめ細かく再現できるかを表す度合いのことです。垂直解像度は走査線数によって決まり、NTSC方式での規格では525本ですが、フィールド(1/60秒) 毎に飛び越し走査を行っており、垂直解像度は350本です。なお、クリアビジョンでは飛び越し走査をせず450本まで向上しています。
水平解像度
水平解像度とは、カメラやモニターで、水平方向がどれ位きめ細かく再現できるかを表す度合いのことです。水平解像度で解像度のレベルを知ることができます。
スミアー
スミアーとは、スポット光など被写体の中に数百倍の明るい部分があるとCCDの画素からあふれた電荷が転送部に流れ込み、そのためモニター画面の上下方向に光が尾を引くように白線が現れる現象のことで、尾引きともいいます。
3CCDカメラ(3板式カメラ)
3CCDカメラとは、CCDを3枚使用したカメラのことです。光学プリズム(ダイクロイックプリズム)によって、被写体の像をR・G・Bの3原色に分解し、それぞれ専用のCCDでダイレクトに映像信号を取り出すために色再現性や階調表現が豊かで、解像度的にも有利で高品質の画質が得られます。
スキャンサイズ(偏向サイズ)
スキャンサイズとは、偏向サイズともいい、モニターのブラウン管有効画面(表示サイズ)を走査偏向する割合のことです。多めをオーバースキャン、少なめをアンダースキャンといいます。
スタンバイ(クイックスタート)
スタンバイとは、クイックスタートともいい、モニターの電源投入後、直ちに画面が現れるようにブラウン管のヒーターをプリヒートすることをいいます。
スルーアウト(ブリッジ出力)
スルーアウトとは、ブリッジ出力ともいい、入力された信号を直接他の機器に供給するための出力端子のことです。モニターの電源スイッチの入切の影響は受けません。
ズーム比
ズーム比とは、望遠端の焦点距離と広角端の焦点距離の比のことです。ズーム比が大きければ大きいほど、像の大きさを大きく変えることができます。
せ
SECAM(セカム)規格
世界の3大テレビジョン規格の一つです。SECAMは、Sequential Couleur a Memorie(メモリーによる線順次方式)の略です。フランスや東ヨーロッパ諸国、旧ソ連圏などで採用されています。NTSC規格では、色の位相歪みや色の広帯域信号(I)と色の狭帯域信号(Q)との間のクロストーク歪みが発生し易いことが弱点になっていますが、SECAM規格では独自の対策をとっています。走査線数は625本(NTSC規格では 525本)と多いが、1秒に送る画像数はNTSCより10枚少ない50枚で、このためフリッカー(画面のチラツキ)が出やすくなっています。
【参照:NTSC企画】
接写レンズ
接写レンズとは、クローズアップレンズのことです。
そ
走査方式
走査方式とは、送信側で左上から右下へ画面分解し、受信側は同じ要領で組み立てる方式のことです。1回の垂直走査で行うのがノンインターレース方式、2回の垂直走査で行うのがインターレース方式です。