みるみる辞典/あ行

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アイリス(絞り)

アイリスとは、照度変化に合わせてレンズに取り込む光の量を調節する絞りのことです。明るさが一定の場合には手動絞り(マニュアルアイリス)レンズを使用し、明るさが時間帯によって変るような場合には自動絞り(オートアイリス)レンズを使用します。


アパーチャー補正

アパーチャー補正とは、撮像デバイス自体の解像力が有限であることによって生じる、映像信号の高域振幅の低下を補正する機能のことです。


色温度

ローソクの炎は温度の高い部分は青白く、低いところは黄色赤に見えるように光源の温度と色は密接な関係にあり、これを表すものが色温度で、ケルビン(K)度で表示する。監視カメラも含めてテレビの分野でいう色温度は、白の調子に当てはめたホワイトバランスで基準の白の色温度は約6500Kです。部屋の中で見た洋服生地の色具合が、太陽光線の下で見た場合と違うことがありますが、これは光源の温度(色温度)に対する順応性によるため。人の目は順応性が高く、光源が異なっても白は白と感じますが、監視カメラは順応性がなく、被写体の色は光源によって異なり、白を片寄りのない色に調整するホワイトバランス(W/B)補正が必要で、A.T.W(自動追尾型)とA.W.B(自動調整型)の2方式があります。

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色収差

色収差とは、レンズ収差の一種です。レンズ収差は、発生要因によって幾つかあり、そのうちの一つ色収差は、光の波長の違いが原因で起きます。被写体の一点から出た光でも、波長の違う要素を持っており、波長によって光の屈折率が異なります。このためレンズを通過した光が像を結ぶ時色がズレてしまう現象が起きます。この現象が色収差です。


色信号

色信号とは、色を司る信号のことです。色には明暗(輝度)や色合いの差(色相)、濃淡(彩度)という3要素があります。NTSC方式では輝度は輝度信号0~4.2MHzの帯域で扱い、色相と彩度の色信号は3.58MHzのカラーサブキャリアを中心とした1.5MHzの帯域で扱います。


EPモード

EPモードとは、ビデオテープ(VHS方式)の長時間(3倍)記録モード(記録時間)のことです。3倍というのはテープの速度ではなく、3倍長い時間が録画ができるという意味です。


イメージインテンシファイア(I.I)

イメージインテンシファイアとは、光を増強するイメージ倍増管のことで、暗視カメラに用いられます。入力像が可視光、不可視光に関係なく微弱な入力像を増強して明るい出力像が得られるのが最大の特長です。


イメージサイズ

レンズが像を結ぶ範囲は矩形ではなく円形の範囲で、これをイメージサークルといいます。カメラは、イメージサークルに内接する矩形部分をCCDや撮像管で切りとり、この大きさをイメージサイズで表します。


インナーフォーカス

インナーフォーカスとは、ズームレンズにて、焦点合わせでレンズ内部のマスターレンズを動かす方式のことを指します。


インターレース

インターレースとは、カメラの走査で、目に対する画面のちらつきを少なくする目的で水平走査線を1本置きに飛び起して走査し、これを2回繰り返すことによって1枚の画面を完成させる走査方式のことです。2:1インターレースともいいます。


映像入力

映像入力は、映像信号を入力する端子です。一般に次の信号が使用されています。

複合映像信号輝度信号(Y)、色信号(C)、複合同期信号、色同期信号が含まれた信号。白黒映像信号には色信号、色同期信号は含まれない。
Y/C信号カラー映像信号であり、輝度信号(Y)、色信号(C)に分離された信号。輝度信号には複合同期信号、色信号には色同期信号を含みます。丸型4ピンコネクター(S端子)のY/C信号をS映像信号という。
RGB信号カラー映像信号であり、赤信号(R)、緑信号(G)、青信号(B)の3原色に分離された記号。複合同期信号は緑信号に含まれる方式と別に入力する方式がある。

映像入力切換

映像入力切換とは、複数の映像入力端子を持つモニターで、入力映像を選択する機能もしくは行為のことです。


映像出力

映像出力とは、被写体情報をテレビジョン方式で決められた信号に変換した電気信号出力のことです。


エンハンサー

エンハンサーとは、視覚上の鮮明さを強調する映像信号の輪郭補正機能もしくは機器のことです。一般的には水平と垂直の2種類があり、垂直については1H(片効き)と2H(両効き)の2方式があります。


A/D変換

A/D変換とは、アナログ信号をデジタル信号に変換することです。
【参照:D/A変換


AF(オートマチック・フォーカシング・コントロール)

AFとは、オートマチック・フォーカシング・コントロールのことで、焦点(フォーカス、あるいはピント)を自動的に合わせる機構のことです。オートフォーカスともいいます。


AGC(オートマチック・ゲイン・コントロール)

AGCとは、オートマチック・ゲイン・コントロールのことで、規定をオーバーした強いレベルの信号が入力してきた時はゲインを制御して信号飽和を防ぎ、弱い信号の場合には規定のレベルまで上げて一定のレベルを保つ自動利得調整のことです。


AE(オートマチック・エクスポージャ)

AEとは、オートマチック・エクスポージャのことで、自動露出のことです。レンズのオートアイリス(絞り機構の自動制御)と同じように見られて混用されていますが、本来は回路部における制御も含んでいます。


ALC

ALCとは、入力光の変化に対して映像出力レベルを一定の範囲内に保つように制御できる自動光量調整範囲のことです。


NTSC方式

NTSC方式とは、日本、アメリカ、カナダ、韓国などを中心に広く採用されている世界の三大テレビジョン方式の一つです。日本の監視カメラの主要規格はNTSC方式に統一されています。ちなみに、あと二つの方式はPAL方式(イギリスを中心に西ヨーロッパ諸国)とSECAM方式(フランス、ロシア、東ヨーロッパ諸国)です。

NTSCPALSECAM
走査線数525本625本625本
撮像数30枚/秒25枚/秒25枚/秒
フィールド周波数60Hz50Hz50Hz
飛び越し走査2:12:12:1
縦横比3:43:43:4
映像周波数帯域4.2MHz5.5MHz5.5MHz
音声周波数帯域6MHz7MHz8MHz

S/N

S/Nとは、信号(シグナル、S)レベルと雑音(ノイズ、N)レベルそれぞれを表し、単位はdBです。この値が高ければノイズが少ないことを表します。


S端子

S端子とは、映像信号のうち、輝度信号(Y)と色信号(C)を分離したまま機器間で伝送するための接続端子(4ピン)のことです。


SPモード

SPモードとは、VHS方式のビデオテープのテープ速度33.35mm/秒、トラック幅58μmの標準モード(スタンダード・プレイ)のことです。


S-VHS

S-VHSとは、輝度信号のハイバンド化、Y/C分離伝送、専用の高性能テープ(S-VHSテープ)を採用したスーパーVHSのことです。


オートアイリス

オートアイリスとは、被写体の明るさにしたがってレンズの絞り(アイリス、前述)を自動で絞る機構のことです。CCDを使ったカメラではCCDに当たる光量からでなく、映像信号のピークや平均値を使い、その情報で絞りをコントロールしています。


オート電子シャッター

オート電子シャッターとは、固体撮像素子電子シャッター機能によって入射光量に合わせて素子出力レベルを自動制御する機能のことです。


オートフォーカス

【参照:AF(オートマチック・フォーカシング・コントロール)


オートホワイトバランス

【参照:色温度


オンスクリーンディスプレー

オンスクリーンディスプレーとは、モニター設定状態などを記号、文字で画面上に表示する機能のことです。


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