音のことば/ま行

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マイクロホン

マイクロホンとは、音=空気の振動を内蔵の振動板で感知し、さまざまな方法で電気信号に変換する機器のことです。変換方式の違いにより、次のような種類があります。


マスキング

マスキングは、「覆う」「隠す」という意味で、オーディオや音響の分野においては、ある音が他の音の存在によって聴こえにくくなる現象をいいます。一般的に高い音の方が低い音よりもマスキングされやすいといわれています。


マトリクス

複数の入力を任意に選択し、送り出したい任意の出力系統へ信号を分配する機器。交換機的な機能と、ミキサーディストリビューターの機能を兼ね備えています。複数のBGMソースを任意の出力系統に送り込んだり、入出力のパッチ盤などをマトリクスに置き換えることができます。


マルチセルラーホーン

複数の四角いホーンの集合体として一つの大きなホーンになっている(もしくは一つのホーンが複数の四角い部屋に仕切られているように見える)スピーカーユニットのことをマルチセルラーホーンといいます。音の分散角度を広げることで、広い指向性が得られます。


ミキサー

ミキサーとは、複数の入力信号を混合して、出力する機器です。ミキシングコンソールとの違いは、人的オペレーションを伴わず、ミキシングに機能を絞っているもの。4~8入力のものや、2入力1出力(ツーミックス)のものが複数搭載されたものなどがあり、基本的にはラインレベルのミキサーです。
回路的には、レベル調整と信号の切換スイッチ、ミキシング回路など、簡単な構成となっています。


密閉型スピーカー

密閉型スピーカーとは、密閉された箱にスピーカーを取り付けたものです。低音を十分に出そうとすると、とても大型のエンクロージャーが必要になります。


MIDI

MIDIとは、「Musical Instrument Digital Interface」を略したもので、電子楽器用のデジタルインターフェースの規格です。音楽のテンポ(速さ)、音の強さ、音階、音色などをデジタルデータとして転送するためのプロトコル(信号送信の手順)で、これを利用することにより、ひとつの鍵盤で複数の電子楽器(MIDI音源)を同時に演奏したり、パソコンなどからMIDIデータを再生することによって、MIDI音源を演奏することができます。


ムービングコイル型マイクロホン

音の振動により、コイルを永久磁石のそばで動かすことで、振動を電気信号に変換する原理を持ったマイクロホンです。最も一般的なタイプのマイクで、「ダイナミック型」や「動電型」ともいわれます。ムービングコイル型マイクロホンは、機構が単純で、丈夫な上に湿度にも強く、大音量でも歪みにくいという特徴を持っており、電池や電源も不要なため、非常に幅広く利用されています。
【参照:ダイナミックマイクロホン


無響室

無響室は、音響機器の開発における実験や測定に使用される、残響がほとんどない部屋のことで、残響時間がほぼゼロになるように設計されています。残響がないため、マイクロホン指向性スピーカー周波数特性の測定などを行う場合、周囲の反射音の影響を受けることなく、検出したい音だけを測定することができます。

無響室

【参照:残響室


無指向性マイクロホン

指向性を持たないマイクロホンのことで、360°すべての方向に同じ感度を持っています。無指向性マイクロホンでは、マイクが多少口元からずれていても収音できるため、主に取材インタビューや記者会見などにおいて使用されています。


メインアンプ

パワーアンプ

面音源

極めて小さい点から音が放射される点音源に対して、面から音を放射する音源を面音源といいます。面音源から放射される平面波は、距離による音の広がりが少なく、音圧の減衰も少なくなります。これを用いたものが平面スピーカーです。

面音源

モニタースピーカー

一般的には、放送や録音などの調整室において、放送されている音や録音された音を聴いて確認をするために使用されるスピーカーのことをいいます。モニタースピーカーは、本来の意味では確認を行うためのスピーカーの総称であり、舞台上に設置される「ステージモニタースピーカー」なども含まれることになります。


モノラル

音声を単一系統で録音・再生する方式で、左右2系統で録音・再生されるステレオと対比的に使われます。モノラルの音声を2つのスピーカーを用いて再生しても、全く同じ音が両方のスピーカーから出るため、ステレオのような立体感を得ることはできません。