音のことば/な行

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音色

楽器などから発せられる音の質や特徴を意味する言葉で、「おんしょく」と読まれることもあります。音色はあくまで聴く個人の感覚によるもので、基音の振動数が同じ音の間で聴覚に差を起こさせる特徴を意味します。たとえば、おなじ高さ(振動数)の音を出しても、楽器によって「音色」はまったく異なるものとなります。音の高さ、大きさとともに音の三要素の一つといわれています。


ノイズ

ノイズとは、雑音のことを指すなど、本来の信号以外のものを指していいます。質(性能) を表す数値の一つであるS/Nでは、シグナル(信号S)とノイズ(N)の比を表します。
音響では、目的の音以外の不要な音全てを総称し、外から入り込む外部ノイズと内部で発生する内部ノイズに大別されます。外部ノイズの代表的なものには、交流電源から発せられる「ブーン」というハムノイズの他、SCRノイズ、デジタルノイズなどがあります。
映像のノイズには、エンジン、モーターからなどから発せられるスパークノイズ、フィルムのグレイン(粒状性ノイズ)などがあります。


ノイズジェネレーター

ノイズジェネレーターとは、ホワイトノイズピンクノイズを発生する機器のことです。一般には測定器に一部使用される程度ですが、シンセサイザーなどでは音源のひとつとして重要です。


ノイズリダクション

ノイズリダクションとは、ノイズを少なくする装置、システムのことです。
音響では音の大小に関わらず、内部ノイズは発生するが、大きな音量時には気にならないノイズが、小さな音量時には気になるため、何らかの加工、操作を加えることを指します。
映像では輝度信号(Y)と色信号(C)を分離し(Y/C分離)、それぞれに対してデジタル処理を施すことによって輝度信号中のちらつきやざらつき、色信号中の余分な色情報をそれぞれ取り除く方法があります。