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PAL(パル)

PALとは、世界の三大テレビジョン規格の一つのことです。ヨーロッパ諸国(英国、ドイツ、イタリー、スイスなど)及び中国が採用しています。走査線数は625本、輝度信号の帯域4.2~6MHzであり、これにより水平・垂直解像度はNTSC以上となっています。色相ズレが発生しないことも特長ですが、1秒に送る画像数は SECAM規格同様に50枚のためにフリッカー(チラツキ)が出やすくなっています。
【参照:NTSC規格SECAM規格


発光ダイオード(LED)

発光ダイオードとは、2種類の半導体を結合した素子のことで、電流を加えると発光します。輝度が高く反応が早いため主に表示用に用いられます。赤、青、黄色などの色があります。Light Emitting Diodeを略してLEDとも呼ばれます。


バックフォーカス

バックフォーカスとは、カメラ本体に最も近い最後部レンズ(後玉)の中心からピント面までの距離のことです。カメラにレンズを取り付ける時、レンズの最後部がカメラのマウント内部のメカにぶつかるかどうかを判断する目安となります。


パルスクロス

パルスクロスとは、モニターで映像信号に含まれる同期信号を確認できる映像信号のブランキング期間を表示する機能のことです。


非球面レンズ

非球面レンズとは、レンズの中央部と周辺部で曲面を変えて非球面としたレンズのことです。収差を除去し、レンズとしての性能を向上させています。球面レンズ(凹レンズ、凸レンズ)と違って作るのが難しく、コストが掛かるとされています。


被写界深度

被写界深度とは、焦点(ピント)が合う距離(範囲)のことを指します。被写界深度はレンズの焦点距離、絞り値、撮影距離によって変ります。(1)レンズの焦点距離と絞り値が同じなら撮影距離が大きくなるほど深くなる、(2)焦点距離と撮影距離が同じなら絞り値が大きくなるほど深くなる、(3)撮影距離と絞り値が同じなら焦点距離が短いほど深くなります。


ピークホワイトクリッパー

ピークホワイトクリッパーとは、あらかじめ設定された映像最大出力レベルを越える輝度の高い被写体の白ピーク値を切りとる機能のことです。


P in P

P in Pとは、親画面の中に小さく子画面を挿入することで、ピクチャー・イン・ピクチャーともいいます。


BNCコネクター

BNCコネクターとは、業務用ビデオ機器に使われている同軸コネクターのことです。着脱が手軽な差し込んで回すバヨネット方式となっています。インピーダンス特性に優れ、絶縁抵抗が高いのが特長です。幅広く使用されているので、アダプターも豊富です。


ビデオプリンター

ビデオプリンターとは、映像をメモリーに取り込み、印画紙にハードコピーするための機器のことです。


フィールド

フィールドとは、一つの画面を作り出す垂直走査のことです。一つの画面がフレーム、1回の走査がフィールドです。NTSC規格では、1秒を30 フレーム・60フィールドで走査します。飛び越し走査のため1 回のフィールド走査による走査線数は525本の半分の262.5本となっています。


フィールドメモリー

NTSC規格による画像は、飛び越し走査により2フィールド分の画像で1枚(1フレーム)を描きますが、フィールドメモリーは、この1フィールド分をメモリーする画像メモリーICのことです。画像メモリーIC(フィールドメモリー)を内蔵するカメラも誕生し、さまざまな機能面への発展が図られています。


フリッカー

フリッカーとは、商用電源50Hz地域で、蛍光灯や水銀灯などの放電管照明器具で照らされている被写体を撮影する時に発生するモニター画面上のチラつきのことです。フリッカー現象が発生する原因は、シャッター速度の標準である1/60秒に1枚の画像を撮影する監視カメラに対して、50Hz 地区では50秒毎に点滅する蛍光灯などの照明器との間に生じるタイミングのズレによるものです。フリッカー現象を防ぐためには1/100秒のシャッター速度を持つカメラを使用して解決します。


フリーズ機能

フリーズ機能とは、業務用タイムラプスビデオなどで画面の動きを止めるストップ機能(静止画機能)のことです。


フレア

フレアとは、レンズに入った光がレンズ面や鏡筒などに反射してフォーカスやコントラストを低下させ、そのために映像がボケることです。これを防ぐためにはレンズ表面をコーティングしたり、鏡筒内部を艶消し処理をすることが必要です。


フランジバック

フランジバックとは、レンズマウントの取付基準面(フランジ)から焦点(ピント)までの距離のことです。各マウント毎に次のように規格が決まっています。Cマウント=17.526mm、CSマウント=12.5mm。


ブラックバランス調整

ブラックバランス調整とは、カラーカメラで被写体の黒をきちんと出すための調整機能のことです。暗い撮影条件下では黒がきちんとした黒にならず色が付いてしまったり、黒レベルが浮いたりするので黒レベルを制御して対応しています。


ブラウン管

ブラウン管とは、電子ビームを利用して映像信号を蛍光面上に画像として表示させる真空管の一種です。CRT(Cathode-ray tube)ともいいます。


ブランキング

モニターの走査線が左から右へ走査してまた左に戻る際に、帰線によって画面が光らないよう、この間だけ帰線消去パルスを出して電子ビームをカットします。この間の映像信号のない状態を、ブランキングといいます。水平ブランキング(Hブランキング)と1フィールドの切り替わりに入る垂直ブランキング(Vブランキング)があります。


VHS

VHSは、日本ビクター株式会社が開発した家庭用ビデオシステムのことです。タイマー機能や長時間(3倍)モードを追加して機能がアップされてきていますが、さらに高画質を実現したスーパーVHSやデジタル記録可能なD-VHSなどへと発展しました。


ヘルツ(Hz)

ヘルツとは、周波数や振動数の単位(Hz)のことで、正弦波の1サイクルが1秒間に何回繰り返されたかを表します。たとえば、商用電源の周波数である50Hzは1秒間に50回、 60Hzでは60回繰り返すことを意味しています。電波の存在を実験で証明したドイツの物理学者ハインリヒ・ヘルツ(Heinrich Hertz)の名前に由来しています。


防滴

屋根がなく直接、雨がかかるような場所や、屋根があっても交通量が多いような場所では、雨やほこりなどからカメラを保護する必要があります。この性能を防滴といい、このような場所にカメラを設置する場合は、カメラハウジングが必要になります。

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屋外用カメラハウジング

補色フィルター方式

補色フィルター方式とは、色分解の一方法で、入射光をCCDに取り込む時に補色フィルターを使ってマゼンタ、イエロー、シアン、グリーンの4色に分解し、各画素の差から色信号を演算してR・G・Bの原信号を作り出す方式のことです。


ホワイトバランス(WB)

ホワイトバランスとは、カラー映像の色再現性をよくするために、白映像を正しい片寄りのない色に調整することです。
【参照:色温度


ホワイトピーク

ホワイトピークとは、白100%のことをいいます。階調チャートの真っ白な部分です。ビデオの規格では同期先端からホワイトピークまで1.0Vp-p(ピーク・トゥ・ピーク)と定められています。


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