TOA | 61期有価証券報告書
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④ 当期純利益 特別損益では、生産子会社の土地等の売却による固定資産売却益21百万円を特別利益に計上しました。また、会計基準の変更に伴うたな卸資産評価損115百万円、当社の保有する投資有価証券を減損したことによる投資有価証券評価損58百万円を特別損失に計上しました。 この結果、税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度3,610百万円に対し、920百万円減の2,689百万円となりました。 また、当期純利益は前連結会計年度2,029百万円に対し、322百万円減の1,707百万円となりました。 (2) 当連結会計年度の財政状態の分析 総資産は、前連結会計年度末に比べ3,079百万円減少し、34,397百万円となりました。受取手形及び売掛金は、債権の回収が進み853百万円減少しました。また、税金等調整前当期純利益は2,689百万円となりましたが、支払手形及び買掛金の支払い、法人税等の支払いなどにより現金及び預金が1,765百万円減少しました。借入金は、前連結会計年度末に比べて74百万円増加し、302百万円となり借入金依存度は0.9%となっております。これらの結果、総資本回転率は1.01回となっております。 少数株主持分控除後の純資産は、当期純利益が1,707百万円となりましたが、自己株式の取得が402百万円あったこと、為替の円高により為替換算調整勘定が1,352百万円減少したことなどにより、前連結会計年度末に比べ1,047百万円減少し、26,959百万円となりました。この結果、1株当たり純資産額は11.50円減少し、795.66円となりました。なお、仕入債務が減少したことなどにより、自己資本比率は前連結会計年度末の74.7%から78.4%になりました。 当社及び子会社における資金需要は、製品の製造販売に関わる部材購入費や営業費用などの運転資金、設備投資資金及び研究開発費が主なものであり、内部資金のほかに、間接調達により十分な資金枠を確保しております。当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高10,864百万円は、平均売上高の3.7ヶ月分に相当するものであり、手元流動性を厚めに保有しております。また、当社は複数の金融機関とコミットメントライン(特定融資枠契約)3,100百万円を締結しております。これらは、大きく変動する市場環境のなかで、事業成長のための資金需要に迅速に対応するためのものであります。 ─ 23 ─

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