TOA | 平成21年3月期 決算短信
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音響セグメントにおける、当期の売上に貢献した主な新商品は以下の通りです。 ▽イベントコンパニオン、観光ガイド用途向けに、腰に装着して両手が自由な状態で拡声が可能な「ハンズフリー拡声器」を発売しました。本体の身体への固定は伸縮性のベルトで行い、簡単装着で動きながらの使用にも対応可能です。携帯型オーディオプレーヤーを接続すれば、音楽などのBGMを再生しながらの拡声が可能。直感的に操作できるボタンと大型回転式ボリュームの採用により、手袋等をはめた状態でも操作性に優れています。 ▽学校・予備校等など、隣接室で同時にワイヤレスマイクロホンを使用する場合に、混信に強く、秘話性に優れたワイヤレスマイクシステム「赤外線マイクシステム」を発売しました。電波と違い、赤外線は壁などの遮蔽物を透過しないため、隣接する会議室や教室で同時に使用しても混信せず、また、室外からの傍受や盗聴を防止でき、情報セキュリティの高まりを受け、行政、企業など、会議内容に秘話性が求められる市場に対応しています。 ▽駅・空港・鉄道車両などの自動案内放送、工場・プラントでの自動音声アナウンスに最適な、「音声ファイル装置」を発売しました。文節ごとに録音されたメッセージや音楽を、任意に編集・連結して再生する機能を持ち、最大65,536文節の記憶や、最大16系統の音声の同時多重出力が可能で、国際空港などの大規模な物件に対応します。 ▽音楽ホールや体育施設のメインスピーカー用途向けに、「ラインアレイスピーカーtypeC(タイプ・シー)」を発売しました。ラインアレイとは、複数のスピーカーを垂直方向に近接配置し、線状の音源(線音源)を構成する技術です。垂直方向への音の広がりを抑える特性を持ち、天井や床からの不要な音の反射を抑え、明瞭な音声を伝達可能です。距離による音の減衰が少なく遠達性に優れるほか、ハウリングに強いなどの利点があります。 防滴仕様もラインアップし、水滴がかかる場所でも使用可能な商品です。 セキュリティセグメントの連結売上高は6,661百万円(前連結会計年度比△1,634百万円、19.7%減)、営業利益は719百万円(前連結会計年度比△602百万円、45.6%減)となりました。 新製品の市場導入などにより販売拡充を図りましたが、景気後退による需要の低迷により売上高は減少しました。また、原材料価格の高騰や競合他社との価格競争激化により、営業利益は減少しました。セキュリティセグメントにおける、当期の売上に貢献した主な新商品は以下の通りです。 ▽マンションや小型店舗などの一般防犯用途向けに、耐衝撃性能を備え、従来比30%小型化(当社比)した「コンビネーションカメラ」を発売しました。 あらかじめ監視したい箇所の画角やズーム倍率を64箇所まで記憶させ、ワンタッチで再現する「プリセット機能」を搭載。また、プライバシーに配慮して、隣接家屋の窓など撮影してはいけない部分をグレーに塗りつぶして表示できなくする「プライバシーマスキング機能」などの機能を搭載した商品です。 ▽コンビニエンスストアの事務室、中規模マンションの管理人室などの限られたスペースに設置するのに適した、壁掛型デジタルレコーダーを発売しました。接続可能なカメラ台数を4台(4局)とし、映像だけでなく、4系統の音声の同時録音が可能なユニットに15型液晶モニターを搭載しております。インターネットなどのIPネットワークを経由しての遠隔監視や本機の遠隔操作が可能です。本部で監視カメラ映像を集中管理する必要のある、多店舗展開する商業施設などへの展開を図ります。 ▽業界最大水準の2TBハードディスクを搭載した防犯カメラ用「デジタルレコーダー」を発売しました。16台の防犯カメラを接続し、鮮明な映像と音声をハードディスクに約11万8千時間録画することができます。また、ネットワークを経由しての遠隔監視や録画映像の確認が可能です。セキュリティ対策に重要な時刻の記録については、時刻補正機能を内蔵し、常に正しい時間を記録します。その他、本機の動作状況(アラーム動作)を、メールで管理者に通知する機能など、利便性の高い機能を搭載しています。 ・セキュリティセグメント-4-TOA㈱(6809)平成21年3月期決算短信

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