TOA株式会社 62期有価証券報告書
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特別損益では、投資有価証券売却益141百万円を特別利益に計上しました。一方で投資有価証券評価損222百万円、英国の子会社清算に伴う関係会社整理損失引当金繰入額113百万円、製品の改修費用の支出に備えた製品保証引当金繰入額459百万円をそれぞれ特別損失に計上しました。 この結果、税金等調整前当期純利益は、前連結会計年度2,689百万円に対し、1,587百万円減の1,102百万円となりました。 また、当期純利益は前連結会計年度1,707百万円に対し、697百万円減の1,009百万円となりました。 総資産は、前連結会計年度末に比べ1,445百万円増加し、35,842百万円となりました。税金等調整前当期純利益が1,102百万円となったことなどにより現金及び預金が1,386百万円増加しました。また、保有株式の評価替えなどにより投資有価証券が428百万円増加しました。借入金は、前連結会計年度末に比べて27百万円増加し、330百万円となり借入金依存度は0.9%となっております。これらの結果、総資本回転率は0.89回となっております。 少数株主持分控除後の純資産は、配当金の支払が677百万円ありましたが、当期純利益が1,009百万円となったことにより利益剰余金が332百万円増加したこと及び、主に保有株式の評価替えにより評価・換算差額等が511百万円増加したことなどにより、前連結会計年度末に比べ840百万円増加し、27,800百万円となりました。この結果、1株当たり純資産額は24.96円増加し、820.62円となりました。なお、自己資本比率は前連結会計年度末の78.4%から77.6%になりました。 当社及び子会社における資金需要は、製品の製造販売に関わる部材購入費や営業費用などの運転資金、設備投資資金及び研究開発費が主なものであり、内部資金のほかに、間接調達により十分な資金枠を確保しております。当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高11,719百万円は、平均売上高の4.5ヶ月分に相当するものであり、手元流動性を厚めに保有しております。また、当社は複数の金融機関とコミットメントライン(特定融資枠契約)2,500百万円を締結しております。これらは、大きく変動する市場環境のなかで、事業成長のための資金需要に迅速に対応するためのものであります。 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ854百万円増加し、当連結会計年度末には、11,719百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は2,396百万円となりました。これらは主に法人税等の支払いが456百万円ありましたが、税金等調整前当期純利益が1,102百万円あったこと、非資金項目である減価償却費が723百万円あったことなどにより資金が増加しました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金の減少は927百万円となりました。これらは主に、海外及び国内子会社の生産設備などの取得による資金の減少が312百万円あったこと、事業譲受による支出が218百万円あったことなどによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の減少は735百万円となりました。これらは主に、配当金支払による資金の減少が676百万円あったことなどによるものです。 ④ 当期純利益(2) 当連結会計年度の財政状態の分析(3) 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析23/101

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