TOA株式会社 62期有価証券報告書
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売上高は、31,193百万円(前連結会計年度比△3,681百万円、10.6%減)となりました。 国内販売は、官公庁や民間の設備投資停滞の影響を受け、20,511百万円(前連結会計年度比△1,819百万円、8.1%減)となりました。 海外販売は、アメリカ地域では金融危機の影響による市場全体の冷え込みが続いており、チェーン店舗向けのBGMアンプの需要が減少しました。ヨーロッパ地域では非常放送機器の規格認証義務化に備えた活動により仕様化・指名化を目指していますが、英国市場は金融不況の影響から依然脱却できず低迷しています。アジア地域では、中国の高速鉄道や上海万博物件へのPAシステムの納入が進みました。この結果、海外販売は、10,681百万円(前連結会計年度比△1,861百万円、14.8%減)となりました。 セグメント別では、「音響」と「セキュリティ」の2つを中心に事業を行っております。 音響セグメントでは、前連結会計年度に比べ12.4%減の24,196百万円となりました。国内販売は、地方自治体が主体となって推進する“防災行政放送システム”へのIP告知端末の納入や防災無線用スピーカーなどが増加しましたが、大型商業施設などの民間需要の落込みにより売上は減少しました。海外販売は、中国での高速鉄道需要や上海万博パビリオンへの放送設備需要があったものの、アメリカ地域での設備投資の縮小や欧州地域での新電波法による現行ワイヤレスシステムの買い控えが発生し売上は減少しました。 セキュリティセグメントでは、前連結会計年度に比べ9.9%減の6,004百万円となりました。高速道路料金所の監視カメラシステムや繁華街の街頭防犯システムなどの受注があったものの、マンションなどの民間建築需要の減少などにより売上は減少しました。 生産コスト低減や販売費及び一般管理費の抑制効果はありましたが、売上が国内販売、海外販売ともに減収となったことにが大きく影響し、営業利益は、前連結会計年度2,845百万円に対し、40.7%減の1,688百万円となりました。 セグメント別では、音響セグメントは、販売費及び一般管理費の抑制に努めましたが、国内、海外ともに市場環境の冷え込みの影響を受け売上が減少したことなどから、営業利益は3,809百万円となり前連結会計年度に比べ1,096百万円の減益、営業利益率は2.0%減となりました。 セキュリティセグメントは、民間建築需要の減少などにより売上が減少し、営業利益は617百万円となり前連結会計年度に比べ102百万円減、営業利益率は0.5%減となりました。 営業外収益は、受取利息の減少などで前連結会計年度に比べ62百万円減少しました。営業外費用は、為替相場の変動による為替差損が減少したことなどにより、前連結会計年度に比べ133百万円減少しました。 これらの結果、営業外収支は、前連結会計年度に比べ70百万円増加となり、経常利益は前連結会計年度2,843百万円に対し、38.2%減の1,756百万円となりました。 7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】(1) 当連結会計年度の経営成績の分析① 売上高② 営業利益③ 経常利益22/101

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