楠寺 神戸ラピスホール 様

「楠寺 神戸ラピスホール」のイメージ画像

幅広い年代が集い、多目的に利用される地域のコミュニティホールに、誰にもやさしく、クリアに聞こえる音環境を構築。

概要

神戸有数の文化ゾーン、大倉山にある緑に囲まれた瑠璃色のイベントホール、神戸ラピスホール。最大200名まで収容できる吹き抜けのホールをはじめ、大小さまざまに使用できる会議室や、レコーディングもできるスタジオ・PAルームが完備され、ライブ・ コンサート等の音楽イベント、演劇・映画・発表会・展示会・パーティーなど、多岐に渡る用途で利用できるホールになっています。
TOAでは、ラインアレイスピーカーtypeCなどによる音響システムを構築、地域のコミュニティとして幅広い年代層を対象に多目的に利用される神戸ラピスホールに最適な音環境を提供しています。

納入情報

納入先 楠寺 神戸ラピスホール 様
納入品 ラインアレイスピーカーtypeC
ラインアレイスピーカーtypeH
HD-SDIカメラ
HD-SDIレコーダー
納入時期 2014年10月
採用背景 1995年の阪神淡路大震災により本堂が全壊、仮本堂での仏事を余儀なくされました。大震災から20年近くが経過し、新しい本堂の再建を考えられる中で、仏事だけではなく多様な催しが行えるホールを計画。その中で、地域のコミュニティ的な役割で幅広い用途にフレキシブル使える音響設備の導入を検討されました。

課題と解決のポイント

課題

  • 落語や講演、コンサートなどの多岐に渡る催しの用途や条件を問わず、明瞭性の高い音環境を構築したい
  • ホール特有の音の反射による聞き取りにくさを解消し、子どもから高齢者の方まで、さまざまな年代の来場者に、やさしくはっきりと音が届けられる音響システムにしたい
  • ホールの使用者、出演者にとっても使い勝手の良いホール設備を整えたい

解決のポイント

  • 指向性制御に優れたラインアレイスピーカーtypeC、ラインアレイスピーカーtypeH、コンパクトスピーカーにより、均一で明瞭性の高い音環境を実現
  • ステージ天井上に設置されたコアキシャルアレイスピーカーで、出演者にも明瞭性の高い音を届ける。ホールに設置されたHD-SDIカメラの映像を控室やPAルームから確認でき、ステージやホール客席の様子を把握

詳細

背景

本堂の再建にあわせて、200人を収容できる多目的ホールを検討。

楠寺は1995年の阪神淡路大震災により、本堂などが全壊しました。それ以前の昭和20年3月にはアメリカ軍による「神戸大空襲」で堂塔、伽藍などすべてが焼失しており、その復興半ばでの被害でした。プレハブでの仮本堂で仏事を営んでおられましたが、周囲や檀家の方の復興も進んだこともあり、2014年に本堂の新築を決意。新築する本堂は仏事として使用する以外に、地域の方が集って新しい交流を生む拠点として利用することを検討され、2014年10月に最大200名を収容する神戸ラピスホールが完成しました。

課題

講演や演奏会、コンサートなどの多目的な用途でも、幅広い年代の来場者に対してやさしく、はっきりと聞こえる音環境を。

神戸ラピスホールは、ライブ、演奏会、発表会、映画上映、展示会、イベントなどのさまざまな用途に、また各種カルチャー、音楽活動の拠点としても利用できるように、最大200名を収容する吹き抜けのホールを始め、大小の個室、レコーディングもできるスタジオ・PAルームを完備しています。メインのホールに関しては、多岐に渡る用途での利用が想定されるため、用途を選ばずどのような催しでも明瞭性の高い音環境を構築する必要がありました。
また、来場者も子どもから高齢者まで幅広い年代のため、やさしくはっきりと聞こえる音響設備が求められました。その他、ホールの使用者、出演者にとっても使いやすい施設になるように検討が行われました。

解決策

指向性制御に優れたラインアレイスピーカーtypeC、typeHなどにより明瞭性の高い、クリアで均一な音環境を構築。

今回納入した音響システムは、スピーカーの音の届くエリアをコントロールしやすい指向性制御に優れたラインアレイスピーカーtypeCをホール前方の左右に配置、左右にはコンパクトスピーカーF-2000シリーズを、後方にはラインアレイスピーカーtypeHを配置することで、明瞭性の高い音をホールの客席に均一に届けることを可能にしています。
ホールには、フルハイビジョンの高画質を実現したHD-SDIカメラを設置。出演者の方が控室のモニターからステージの進行状況を確認することができ、出番待ちなどもしやすくなっています。また、PAルームからもホール客席の様子やステージの進行状況を把握できるため、スムーズなイベントの進行が可能です。ホールを訪れる来場者だけでなく、ホールの使用者、出演者にとっても使いやすいホールになっています。

  • ホール後方には2台のラインアレイスピーカーtypeHを設置。
  • ステージ天井に設置された4台の出演者向けのスピーカー。コアキシャルアレイスピーカーの指向性を活かし、ステージに向けてバランスの取れた明瞭性の高い音を届けることができる。
  • 控室にあるラック型放送設備。右のラックにはデジタルプロセッサーやデジタルパワーアンプなどを収納。
    中央のモニターで、ステージや客席の様子を確認できる。
  • ホールに設置されているカメラ映像をPAルームから見ることができ、ステージの進行や客席の様子を確認することができる。
  • 映画などの上演会や講演、研修会、会議などに使用できる中規模の個室。フロアスタンドに取り付けたラインアレイスピーカーtypeSを仮設音響として使用することができる。

インタビュー記事

「地域のコミュニティとして皆さんに身近に使っていただき、地域の活性化と新しい交流を育むホールにしたい。」

楠寺 第30代住職(神戸仏教会館館主 瑠璃光苑管理長)

千葉 悠晃 氏

-神戸ラピスホールを建てようとしたきっかけを教えてください。

ひと昔前はお寺で冠婚葬祭すべてを扱っていました。何か行事があると、お寺を借りてやることが普通にあったのですが、最近はそういう役割がほとんどなくなってきています。お寺の本堂として使用する回数は年間でもそう多くないので、仏事以外の本堂の有効活用の構想が浮かびました。昔のようにお寺がコミュニティの場であったらいいなということで、皆さんに気軽に足を運んでもらって、一般の方でも使えそうな200人を収容できる多目的ホールを考えました。

-本堂としては画期的なデザインですね。

阪神淡路大震災の影響が大きかったですね。普通の大きな屋根がかかった本堂もいいのですが、地震の際には屋根の重みに耐えられず倒壊してしまいます。実際に前の本堂も阪神淡路大震災で全壊してしまいました。本堂としての見栄えを取るのか、安全性を優先するのかという選択肢の中で、堅牢で安全ということを第一に考えて、このような外観になりました。

-現在の神戸ラピスホールの活用状況を教えてください。

現在は落語の高座や各種コンサート、絵画展などに利用していただいています。メインホールの音響システムは、多岐に渡る用途でも万遍なく、やさしく、クリアに聞こえるという点で非常に満足しています。あと、デザインも気に入っています。
より使いやすいホール設備を目指して、運用段階からいろいろと検討してきました。具体的には、出演者や運営者も気持ちよく利用していただけるように、ホールの様子やステージの進行をカメラで撮影し、控室やPAルームから確認できるようにしています。出演者の方も事前にステージや会場の雰囲気を確認できるので、安心して出番を待っていただいています。

-今後の展望をお聞かせください。

地域の皆さんにこのホールを身近に利用していただいて、癒されて元気になって帰ってもらえたら何よりです。この大倉山は文化地域で、図書館あり、文化ホールあり、そして駅から1~2分の場所に公園もあって、街中にありながら恵まれた立地条件です。その中で小さなコミュニティがぽつぽつと花開く、そんなホールでありたいと考えています。
楠寺 神戸ラピスホールの概要

楠寺(正式名称:廣厳寺)は、神戸市中央区楠町にある臨済宗の寺で、元徳元(1329)年、明極楚俊禅師が後醍醐天皇の命を受けて創建した。その後、鎌倉幕府の討幕で活躍した楠正成が湊川合戦で敗れ、一族郎党の菩提寺となったことから「楠寺」の通称がついた。
第2世界大戦の神戸大空襲で堂塔、伽藍すべてが消失したが、幸い庫が戦火をまぬがれ、数多くの寺宝は現存している。その後、阪神淡路大震災により本堂が全壊。このほど、新本堂として、仏事だけでなく多様なイベント、地域住民の交流を育む「神戸ラピスホール」が完成した。

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