もうすぐ地震の揺れが来るとわかっていれば、あなたはガスの火を止め、危険な場所から安全な場所へ移動できるかもしれない。それを可能にするのが、気象庁が進める減災のための取り組み「緊急地震速報システム」。その仕組みはこうだ。日本には全国約1,000カ所に地震計が設置されている。地震が発生するとP波とS波の2つの地震波が起こる。P波は揺れは微弱だが伝播速度が速く、S波は伝播速度は遅いが大きな揺れを起こす。地震災害はS波到達によって引き起こされるため、震源に近い地震計がP波をとらえた時点で震源の位置や深さ、地震の規模(マグニチュード)、発生時刻を瞬時に推定し、その情報を専用線やインターネットなどのネットワークを使ってリアルタイムに各所に知らせて、その場所にどれくらいの規模のS波(地震)がいつ来るかを推定できれば、S波が到達する前に避難行動ができるというわけだ。訓練していれば、5秒ほどの時間があるだけで十分に活用することが可能だという。
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