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デジタル記録データの証拠能力について

防犯カメラの世界にも及んできたデジタル化の波。これまで映像信号をデジタル信号で記録するデジタルレコーダーは、その特性上、なかなか防犯カメラには活かされないでいました。ここではデジタルレコーダーのメリットとデメリットを整理し、その記録データの証拠能力についての近年の傾向を紹介します。

デジタルレコーダーのメリットとデメリット

防犯カメラ映像の記録といえば、かつてはテープに残すアナログ式が主流でしたが、
家庭用のVTRがHDD録画機に切り替わっているように現在はHDD内にデジタル信号で記録する
デジタル式が主流となってきています。
「画質の劣化が少ない」「長時間の記録が可能」 といったメリットを持つデジタル式記録。
ただ、同時に「データが改ざんされる可能性がある」というデメリットも持ち合わせています。
そのため、記録映像が裁判時に証拠として採用されないということがありました。

メリット
  • ・画質の劣化が少ない
  • ・長時間の記録が可能
デメリット
  • ・データが改ざんされる可能性がある
向上しつつあるデジタル記録映像への信頼性

しかし、最近は改ざんを見つけ出すなど、改ざん検出の技術が開発され、徐々に改ざん検出機能を搭載したデジタルレコーダーも登場するようになりました。例えば、自動車に搭載される「ドライブレコーダー」。

こちらもデジタルレコーダーと同じくデジタル信号をメディアに記録する機器であるため、
データ改ざんの可能性はありますが、改ざん検出機能の搭載によって、
それらの問題に対応できるようになりました。
実際に裁判時の証拠として採用されたという事例も出てきています(参考URL参照)。
参考URL

実際にドライブレコーダーの映像が、裁判の証拠として採用された例
http://www.kik-izoku.com/rinji-news/drive%20rec%2001.pdf
(全国交通事故遺族の会HP内)

国土交通省によるドライブレコーダーに関する調査の中間報告
http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/09/090630_2_.html
(国土交通省HP内)

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