世界に広がるTOA 第2回:中国(上海)
第2回 上海万博の主要施設で"快適な音環境"を提供
万博史上最多となる246の国・地域・国際機関が参加して行われている上海国際博覧会(上海万博)。計7,000万人の来場が見込まれるこの一大イベントでは、主要施設や人気パビリオンをはじめとしたおよそ50強の施設でTOAの非常用・業務用放送設備が使われ、安全で快適な音環境を来場者に提供しています。
■TOAの非常用・業務用放送設備がある主な施設
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中国館
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万博センター
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テーマ館
SX-2000シリーズ
アナウンスやBGMなど複数の音源を、エリア別に自由に振り分けて放送できる多元非常用業務用放送設備。北京五輪のメインスタジアム「鳥の巣」にも採用。
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日本館
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万博文化センター
VX-2000シリーズ
故障検知システム、多彩なスケジュールコントロール機能を備えた大規模施設放送システム。
長年の実績が受注に結びつく
TOAは2006年以来、中国における「国家プロジェクト受注活動強化」を目標に掲げ、2008年の北京五輪で、メインスタジアム「鳥の巣」など競技施設の非常用業務用放送設備の受注に成功しています。
上海万博でも、2007年に地元の有力特約店とプロジェクトチームを結成して受注活動を開始。まずは上海万博の実行委員などを対象にセミナーを開催するなどして、TOA商品の品質や運用面での安全性、音のクオリティなどをアピールしてきました。こうした活動の中で力を発揮したのが、TOAが長年かけて積み重ねてきた数々の実績でした。
上海万博の会場に設置される放送設備は、広大なスペースのどこに居る人に対してもクリアで均質な音を届けられねばならず、そのためには高いレベルの音響技術やネットワーク技術が必要です。しかも、万博のような国家の威信がかかったイベントでは、万が一のトラブルへの対応が何よりも問われます。
その点TOAには、北京五輪で「鳥の巣」などに高性能な大規模放送設備を納入し、開催期間中を無事故で乗り切ったほか、確実性が重視される空港向け非常用業務用放送設備でも多くの実績があります。これらの実績が生み出す信頼感とブランド力が、強力な海外メーカーとの受注競争に打ち勝つ決め手のひとつとなりました。
機器ではなく、ソリューションを買っていただく
また、"音そのもの"や"音を発している空間"を提供するというTOAのビジネススタンスも、ライバルとの差別化に役立ちました。ライバルとなった海外や中国国内の音響機器メーカーが、自社の音響機器の持つ特性を会場にある施設に当てはめて提案してきたのに対し、TOAはそれぞれの施設の空間特性に合わせてシステムを組み立て、提案したのです。
例えば、広大な敷地面積を持つ中国館では、建物の独特の構造に合わせて放送システムを6系統に分散。館内に敷設されたIPネットワークを通じて集中制御でき、かつそれぞれの系統でも独自に放送が行えるような設計を施しました。テーマ館では、会場が騒がしい時と静かな時で音量を自動的に切り替える「デジタルアンビエントコントローラー」を組み込み、どんな時にも聞き取りやすい放送を来場者に届けられるシステムを提案しました。
これらのソリューション力は、他社にはないTOAならではのもの。しかもその効果は、世界中で実証済みです。ソリューションとはつまるころ、顧客のニーズをより忠実に、より的確に叶えること。すべてのビジネスの原点とも言えるこのことをどこよりも徹底できたことが、最終的な勝利へのカギとなったのです。
TOAの放送設備は、現在も大きなトラブルを起こすことなく、万博の運営を支え続けています。万博と五輪を契機に、中国市場でのブランド力を高めることに成功したTOA。今後は積極的に民生部門の需要を獲得し、中国市場で存在感を一層高めていく方針です。
万博というビッグチャンスを拡販に活かしたい
TOA (CHINA) LIMITED. 王輝
今回受注できたのは、中国館をはじめとした上海万博を象徴するパビリオン。訪れる多くの人々にTOAの「聞き取りやすい音」を体感してもらい、TOAブランドを広く知らしめることのできるビッグチャンスと捉えています。これをきっかけに、チェーン店のオーナーなどからの引き合いや商談も増え、長い年月をかけ、地道にTOAブランドを広めてきた成果を実感し、大変嬉しく思っています。
この成果をさらに活かすため、私たちは既に次の販促活動に入っています。例えば、中国全土にチェーン展開を行っている企業をターゲットにした、店舗用放送設備の拡販です。その多くが上海に本部を構えており、成功すれば全国の店舗にTOAのシステムを納められるので、スケールの大きいビジネスとなる上、ブランド認知の促進にも役立つでしょう。上海に次々と建つオフィスビルにも、会議システムや放送設備を売り込んでいく方針です。
また、これからは中国内陸部も、沿岸都市に続いて価格重視から品質重視に転換してくるとみられます。五輪や万博で築いたブランド力で、チャンスを成果へと変えていきたいと思います。